おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2016.09.19column

本棚の寄贈を受けました

予備知識を仕入れないままに来館いただく人の中には、コンクリート造りの四角い建物を連想して探して、迷子になられる人もおられますが、当館は築100年を超える古民家に手を入れた織屋建の京町家。

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この建物にふさわしい本棚が16日に、大阪の池田市内から嫁してきました。

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昭和初期のものと思われる本棚(125×176×44㎝)。材質もしっかりしていて、一目惚れです。

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そして、昨日大雨が降る前に、連れ合いが急いで塗装をし直して、それまで積んであった本を収めました。どうです?昔から、そこにあったように馴染んでいると思われませんか?下段には、まだ調査ができていないマジックランタン(幻灯機)の種板などを収蔵しました。

右に並ぶお婿さんは、名キャメラマン、宮川一夫先生の等身大よりは少し小さいタペストリー。『無法松の一生』(1943年)、『羅生門』(1950年)、『雨月物語』(1953年)などの作品で知られています。にこやかな表情が良いですね。亡くなったのは1999年8月7日で、その翌年に「宮川先生縁の会」で当時存命だった次男の二郎さんが同会で掲示するためにお作りになられた何種類かの1枚です。連れ合いが、この1枚を譲っていただいたのだそうです。この世で唯一のタペストリー。お似合いのセッティングでしょう?

さて、この本棚を仲人して下さったのは、日ごろお世話になっている「小規模ミュージアムネットワーク(ちいさいとこ)」事務局の高槻市立自然博物館主任学芸員・高田さん。私は、鳥取県の「わらべ館」の長嶺学芸員さんから紹介いただき、昨年10月に入会したまだ新参者です。「代表や役員がなく、入会金・会費も不要。メーリングリスト【ちいさいとこML】に登録し、情報発信を行い、1年に1回、おもに関西圏の施設に集まって、ワークショップをしたり、情報交換をしたりする組織。参加者は博物館関係者で、10人ほどの世話人で相談しながら運営方法を決める」というもの。「このゆる~い組織」(高田さん)がとても素晴らしいのです‼ 何か困った時、【ちいさいとこML】で尋ねると、ご存知の方が知恵を貸してくださって解決という場面がたくさんありました。

今回の本棚もその一つ。実は高田さんのご実家にあったものです。9日に高田さんが【ちいさいとこML】で、「要りませんか情報」を発信され、以前から本や資料の収蔵に困っていた私が、すぐさま反応して申し込みました。そして、件のように16日に無事到着し、新しいミュージアムの仲間に加わりました。大切に使わせていただきます‼

やはり「ちいさいとこ」会員の公益財団法人目黒寄生虫館事務長・亀谷誓一さんが、今年7月16日付けメールで、以前作られた「ちいさいとこマップ」を更新したと情報発信されました。こちらも素晴らしいので、ぜひクリックして、魅力的な「ちいさいとこ」を探し、お出かけくださいませ。

 

 

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