おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2015.07.14column

京都新聞連載「まちをぐるりと」で紹介されました

スキャン_20150714 (3)

今朝の京都新聞を読んだ方から、早速連絡をいただきました。「家に8㍉の映写機があるから寄贈する」という電話。中には直接持参いただいた方も。「充分動く映写機だから、使って欲しい」と。聞けば200本ほどの8㍉フィルムがあったそうですが、DVDにして処分したそうです。何万円もかかったとか。

全くプライベートなものなら致し方ないのかもしれませんが、見方、内容によっては地域の歴史、民俗、風俗の貴重な資料になる映像だったかもしれません。仮にそうした内容の映像でしたら、ご家族の協力を得たうえで、地域の図書館などと連携してアーカイブライブラリーとして活かす道もあります。

10月に世界的な規模で展開する「ホーム・ムービーの日」があります。このような映像を持ち寄り、地域の人たちと一緒に鑑賞し、「昔はこうだった、ああだった」とお話していただくと、地域に根ざした歴史・文化を知る良い学びの場になり、上からの押し付けでなく、自然な郷土愛が育まれることだろうと思います。

開館して間もないころ、新聞で当館のことを知った男性が、「自分で撮影した16㍉フィルムを見たい」と来館されました。千里ニュータウン設計に携わった方で、自らもそこに住み、高度成長時代のニューファミリーを体現されました。街が造成されていく様子が活写され、それ自体が地域の歴史を如実に語っていましたので、地域で上映されることを提案しました。映画作品だけでなく、こうした貴重な映像もまだまだご家庭で眠っていると思います。

処分されるのは一瞬ですが、失われたものを再現することはできません。その前に何とか見極めるお手伝いをしたいと思います。そうした取り組みをしている仲間が全国各地にいます。どうぞお声掛けください。

(台北国際映画祭のレポートは、後日改めてさせていただきます。関連して、7月26日に帰朝報告会と「怒涛のおもちゃ特集」活弁上映の再演をします。当ホームページの新着情報で紹介していますので、良ければご覧ください。たくさんのご参加をお待ちしております)

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