辛い抑留生活の中でも、バレエの先端文化を目にしたことが、生きる支え、希望になったのではないでしょうか。帰国後東京大学に復学し、東勇作バレエ団に再入団。卒業後はダンサーとして活動すると同時に、東宝芸能学校や京都バレエ専門学校などで教育活動、東京に設立されたロシア(元ソビエト)・バレエ・インスティテュートの所長(1988-1998)を務めて後進を指導し、国際的バレエコンクールの審査員、第4代バレエ協会会長をされたほか、舞踊史の研究や評論、執筆活動や舞踊に関する洋書の翻訳など幅広い分野で活躍されました。