おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2025.07.24column

テレビ熊本の夕方の番組で「活弁上演で蘇るキネマ画『忠臣蔵』の特集が放送されます‼

つい先日、テレビ熊本の報道部長さんから連絡があり、昨年12月8日同志社大学今出川キャンパスで実施した「活弁上演で蘇るキネマ画『忠臣蔵』」についての特集が放送されると聞きました。それが今日7月24日TKUライブニュースで、18時20分ぐらいからの見込みです。

約100年前、熊本県山鹿市の芹川文彰少年が映画『忠臣蔵』(1926年)を見た記憶だけで最後まで描き切った多くのキネマ画があり、それを坂本頼光さんの活弁と天宮遥さんの生演奏付きでご覧いただきました。その時の様子は、こちらで書いています。
 
昨年秋の山鹿市内での文化祭で、芹川少年がまとめた下掲画帳を甥の芹川英治さんが依頼されて展示されたのですが、その時点でもまだこの画帳の価値に気付いてもらえてなかったようです。何よりも英治さん自身がこの画帳の貴重さに気付いておられず、当時熊本日日新聞の記者だった松尾正一さんがライフワークにされている“にわか”の取材で芹川家を訪問された折に、英治さんから「そういえば、こんなものがある」と見せてくださったのが、
この画帳でした。一目見るなり、松尾さんは「これは凄い‼」と思われ、ネットで検索されたところ、当館に寄贈いただいたパテ・ベビーフィルムの中に、尾上松之助最晩年の『(実録)忠臣蔵』があって、それが貴重なフィルムの発見だと大きく報道された記事に着目。それで当館に問い合わせの電話をいただいたのが始まりでした。そして記事にされたのが下掲2020年12月10日付け熊本日日新聞。
 
100年前はまだ「劇画」という言葉もなく、「正チャンの冒険」で樺島勝一が吹き出し、コマワリなどの表現をし始めていた頃の話。樺島は細密なペン画でも優れた作品を残し、その影響も受けながら芹川少年は自分流の絵の表現を試み、上掲の『忠臣蔵』を残しました。病気で東京美術学校を中退し、故郷の山鹿に帰って以降、ずっと家の中で絵と書を楽しみながらひっそりと暮らしていたそうです。埋もれたままだったこうした才能を「もったいないなぁ」とずっと思って、2度芹川少年が残したキネマ画を紹介する展覧会をしました。
 
昨年の活弁口演のあと、松尾さんとやり取りをしているうちに、熊本でもこのキネマ画を用いた口演をやろうという機運が盛り上がり、松尾さんの熱心な働きかけで賛同者を得て、今年、赤穂浪士討ち入りの日12月14日に坂本頼光さんと天宮遥さんに再度ご登壇いただき、凱旋口演を実施することになりました。今夕の番組特集では、私どもが新たな呼び名を創ったペン画ならぬ「キネマ画」上映の様子だけでなく、12月に計画されている凱旋口演についても紹介されるようです。松尾さんの頑張りで、ようやく地元の人々にも芹川文彰さんの絵の表現のすばらしさを知っていただける機会が巡ってきます。そのことがとても嬉しいです💕
 
どうぞ、テレビ熊本を視聴可能な皆様、夕方からの「TKUライブニュース」のキネマ画『忠臣蔵』特集をぜひご覧ください‼ そして、12月14日の催しを今のうちからスケジュール帳に書き込んで下されば幸甚に存じます。何卒よろしくお願いいたします。
 
【7月25日追記】
テレビ熊本の方から番組のurlを送っていただきました。いつまで視聴できるかわかりませんが、とりあえず貼ります。https://www.tku.co.jp/news/?news_id=20250724-00000005
坂本頼光さんと天宮遥さん出演によるキネマ画『忠臣蔵』上演は、 “討ち入りの日”の12月14日13時半、熊本市中央区市民会館シアーズホーム夢ホールです。問い合わせは090-9485-5022(平日9時~18時、全席自由で税込1500円)。もう予約の申し込みがあるそうです。うだるような暑さが続く毎日、12月14日の情景を思い浮かべながら、涼を感じて下されば。会場でお会いするのを楽しみにしております。

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