2016.10.19column
京都国際映画祭2016オープニング
3回目を数えた京都国際映画祭2016は、連日好天に恵まれ、16日無事に閉会しました。今年のキャッチコピー「京都上ル上ル」は、昨年の「京都は、変や乱が好き♡」より良いですね。回を重ねるごとに⤴、⤴に。これを「のぼる、のぼる」と読まれたお客さまがおられましたが、「あがる、あがる」と読みます。
10月13日(木)15時からのオープニングセレモニーに、私も金魚の何とかよろしく付いて行きました。案内された控えの場所は、テレビでお見かけする有名な方々がたくさんおられて、目をキョロキョロするばかり。やがて、「時間です」と促されて、関係者の一人として何とレッドカーペットの上を歩きました。生まれた時から人にはいくつか幸運の珠を持っているのだとしたら、間違いなくこの日私は、そのうちの1個を使いました。まさかこんな晴れの日が来るとは想像だにせず。映画祭らしく、中島貞夫名誉実行委員長の「よーい、スタート!」の掛け声で始まったセレモニーで、ゲストが次々紹介され、サイレント映画部門として着席した私共も、関係団体として「おもちゃ映画ミュージアム」と名前を呼んでいただきました。身に余る光栄です。
ゲスト出演された女優の名取裕子さん、素敵でした。司会のキム兄から「京都で好きな場所は?」と聞かれた名取さんは、意外にも「小さな商店街」と返答。「東山の白川商店街とか?」と京都生まれのはずのキム兄が誤った商店街名を言うと、すかさず「古川商店街」と正しく言い返した名取さん。新聞掲載の写真は、その場面かと。私としては、地元愛から、会場の二条城に最も近くて、京都で一番長いアーケードの「京都三条会商店街」を期待したのですが…。まっ、いずれも魅力的な商店街です。そういった場所を「好きだ」とおっしゃる名取さんに、親しみを感じます。
夕方6時半から京都ホテルオークラ4階の「暁雲」でオープニングパーティー。祇園甲部の芸妓さんたちの晴れやかな舞で始まりました。
大勢のお客さまが参集し、3回目の映画祭開会を祝いました。オープニングセレモニーで中島貞夫監督が「京都は映画のふるさと。映画もアートの一部だ。あらゆるアートを存分に楽しんで欲しい」と挨拶されましたが、映画祭のサブテーマが「映画もアートもその他も全部」。デジタルや伝統工芸や科学も織り交ぜ、あらゆる分野のアーティストが結集して祝う晴れの場です。
鏡割り。右の樽には西川きよしさんの両脇に京都府知事と京都市長がにこやかに、中央の樽には中島貞夫監督の両脇に牧野省三賞を受賞された篠田正浩監督と名取裕子さん、内田裕也さんら、左の樽には、六代桂文枝さんらがスタンバイ。
この後、名取裕子さんを始め、各界でご活躍の方々が次々登壇して挨拶を述べられました。山田京都府知事は、舞台右に掲げてあるボードに連なる協賛団体名を指して、「京都府の文字が、来年はもう少し大きくなるようにしたい」とスピーチ。実現すればいいですね。そして文化庁が京都に移転した暁には、文化庁の方にも是非に。協賛団体数が年々増えているのは、きょうのよしもと木村深雪社長の誠実な人柄も大きく貢献しているのではないでしょうか。
連携映画祭の代表の方々。京都大学東南アジア研究所「Visual Documentary Project 2015 入選作品+東南アジア映画作品選」、祇園天幕映画祭、京都国際インディーズ映画祭、京都国際学生映画祭、沖縄国際映画祭、そして挨拶をされている京まちなか☆音楽映画祭代表の井上さん。縦と横に繋がって、京都から世界に発信、良い眺めです‼
そして、サイレント映画部門を担当するだけでなく、「チャップリン・ポスター展+小津安二郎と松竹蒲田のモダン手描きポスター展」とチャップリン初期映画祭を連携企画として実施の当館館長も挨拶させていただきました。
晴れやかで、和やかな歓談の場に居させてもらうだけで幸せいっぱい。最後に司会のロザンさんと通訳の方と一緒に記念写真。昨年から引き続いてKBS京都のテレビ中継で一緒させてもらった連れ合いのおかげで、ミーハーできました。