2017.02.24column
海外の方からの寄贈品(2)
先ずは、YouTubeにupした楽しい動画をご覧ください。今年1月17日に、アメリカのバージニア州にあるランドルフ・メ―コン大学の音楽学部ジム・ドーリング教授、政治学部ローレンC.ベル教授と学生さんたち、17人が来館。いつものように活動内容を紹介し、無声映画もご覧いただいたほか、展示品にも触れて体験してもらいました。
来館迄に色々とお世話になった国際教育課副課長の中村真由美さん(写真左端)には、当日も通訳としてお手伝いいただきました。
事前に当館のホームページをご覧になったジム先生から、幻灯機などを見たいという要望がありましたので、その実演もしました。専門は日本映画音楽だとお聞きしていましたので、所蔵するサイレント映画の楽譜もお見せしました。その横には、キーボードを置いていたこともあり「休館日に対応してくれたお礼に何か演奏を」と言ってくださいました。それならばと、昨年10月15日に上映した「チャップリン初期映画祭」用に編集したDVDをかけました。それが、冒頭の映像です。爆笑が起こったのは、ランドルフ・メ―コン大学の校歌が演奏されたからです。さすが、ジム先生‼ 初見でも見事な伴奏です。
ローレン先生と中村さんは次の目的地に移動され、残った15人で記念撮影。後列右端黄緑色の服装をされているのがジム先生。
翌日付けで届いたジム先生からのお便りに、アメリカ国内向けに販売された黒澤明監督『乱』のサウンドトラック盤CDと先生自ら選曲してピアノ演奏されたCDが同封されていました。ジム先生は、この『乱』の為のライナーノートを書いておられます。心地よい「Piano Selections」を聴きながらこの日の出会いを思い出し、このような高名な先生に、目の前で演奏していただけたことをとても光栄に思っています。
こちらは、1月27日にアメリカのバックネル大学のエリック・ファデン先生とAssociated Kyoto Program(AKP)のメンバー、14人が来館されたときの記念写真。アメリカを代表する13の名門大学から留学して日本文化を学んでおられる学生さんたちです。
ジム先生の時も上映しましたが、エリック先生の時も、この完成したばかりの『茶目子の一年~クリスマスの巻』をご覧いただきました。毛糸を使って表現した主人公茶目子とお爺さんの面白さと曲のユニークさもあって、上映した2回とも大受け、大好評でした。作者の「エスエススタジオ」さんにお願いして、英語字幕を付けたのが功を奏したようです。
エリック先生は、開館1年目にアメリカから2回来館いただきました。写真は1月21日に久しぶりにお会いした時のもの。通訳にAKPの拠点になっている同志社大学の学生さんが同行してくださいました。その時いただいたのが、机の上に置かれたスチール製映写機のミニチュア。まだ組み立てずに眺めています。先生もお子さんと一緒に時間をかけて組み立てたのだそうです。完成したら、またupします。
エリック先生に、日本独特の活弁付き無声映画上映と錦影絵のことを話しましたら、とても関心を示して下さいました。早速2月11日の精華千日前キネマ映画祭にご家族で出掛けて、大森くみこさんの活弁と鳥飼りょうさんのキーボード演奏を鑑賞して下さいました。続く3月1日には、錦影絵池田組を主宰している池田光惠先生を紹介する段取りです。小さな声かけでも、日本の伝統文化を広報する一助になれば、とても嬉しいことです。