おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2017.02.28column

新しい道具が仲間入り

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一昨日、輸入したパテ・ベビー用スプライサーが届きました。フィルムを繋ぐための道具で、イタリア製です。「これで、作業がしやすくなる」と嬉しそう。たまたま来館された吉岡映像代表の吉岡さんと、これまで動かなかったパテ・ベビー映写機を「あぁでもない、こうでもない」とやっているうちに動き始めて、なおさらご満悦。記念に写真を撮りました。吉岡さん(向かって左)が手にしているのが、新入りスプライサー。連れ合いが手にしているのが、パテ・ベビーのフィルム(9.5㎜)。そして、机の上にあるのが、動き始めたパテ・ベビー映写機。

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これが、そのスプライサー。小さいけれど、優れものなんだそうです。フィルムの真ん中にパーフォレーション(送り穴)があるのがお分かりでしょうか?特殊な形です。手先が器用で、何本ものフィルムに触れてきた連れ合いの手です。

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向かって左が、120年の歴史を有す世界標準35㎜フィルム用のスプライサー。このフィルムの場合は、両サイドにパーフォレーションがあります。右にあるのがパテ・ベビー用スプライサー。共にCIR社(イタリア)製です。他に当館には、16㎜フィルム用、8㎜フィルム用スプライサーもあります。

私の次の課題は、この35㎜フィルム用スプライサーを自由に使いこなせるようになることと、おもちゃ映写機にフィルムをかけて操作できるようになること。機械ものを触ることが特に苦手で、学芸員実習最後の課題で発表した時に一度はマスターしたのですが、それっきり避けてきました。ですが、このほどアニメーションを手作りして楽しんで貰おうとフィルム(1本=100コマ分)を販売開始したこともあり、避けて通れなくなりました。そのサンプル映像がこちら。たまたま販売開始した日に来館された3人の若者が、「面白そう」と購入第1号になり、楽しそうに体験されたので、了承を得て撮影し、公開しました。彼らの場合は、3人で1本のアニメーションを描き、スマホで撮影した後で、3等分して栞にしてお土産にされました。一般的に100コマ分の絵を描くのは結構時間がかかりますから、余裕がある時にぜひ挑戦してみてください。世界でたったひとつ、自分だけのアニメーションが楽しめますよ。

 

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