おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2018.12.12column

再放送直前のご案内

12月8日に放送された「ETV特集 キャメラマンMIYAGAWAの奇跡」が、日付がかわる13日0:00~再放送されます。

11月半ばに、NHKさんから連絡をいただいていたのに、うっかりしていて見逃し、9日の催しに参加して下さった方から「観ましたよ」と声を掛けられて、「しまった!!!」と思った次第。直ぐに検索をしたら、再放送が13日にあるとわかり、ほっと一安心したばかり。

担当の方からいただいたメールによりますと、

●「三大巨匠 奇跡の名画4Kでよみがえる黒澤 溝口 小津」

 11月24日(土)10:55~11:25 NHK総合 (予告編)

 11月27日(火)14:40~16:10 NHK-BSプレミアム

 12月1日(土)22:10~23:40 NHK-BS4K(開局記念番組)

 12月7日(土)19:30~21:00 NHK-BS4K

●「ETV特集 キャメラマンMIYAGAWAの奇跡」

 12月8日(土)23:00~24:00 NHKーEテレ

 12月13日(木)0:00~1:00 NHK-Eテレ(再放送)

ご覧になった方もおられるでしょうが、見逃した方で、時間のご都合が付く方はぜひご覧ください。

連れ合いの恩師・宮川一夫先生は大阪芸大映像学科教授でもありましたので、芸大での番組撮影で多少お手伝いをさせていただいたようです。

この再放送をFacebookで一足先に書きましたら、毛利眞人さんから以下の書き込みをいただきました。

……このドキュメントは、三巨匠の作品が監督、スタッフ一丸となって名画となるまでの成り立ちと、「公開当時の画質」を復元するに至る道のりを描いています。復元については宮川一夫さんの遺されたフィルムの断片や、アグファ・カラーについての研究などを踏まえておりました。4K8K特番なので画面の美しさをアピールする風になったかと思いますが、無駄を削ぎ落としたタイトなドキュメントになったかと思います。ぜひご覧くださいませ! (私は「三大巨匠〜」のリサーチャーとして制作に加わりました)……

今年は生誕110年ということで、ニューヨークで宮川先生の特集上映が大々的に開催され、当館でも春に展覧会と上映会をしました。秋の京都国際映画祭でも同様に特集を組み上映しました。その記念の年に、4K放送が始まり、日本映画の名作をデジタル復元した特別番組が放送されることは大変素晴らしいことです。

そして、来年8月7日は、先生がお亡くなりになって20年の節目を迎えます。当館でも先生を偲んで何かできないか考え中です。私共は、先生だけでなく、お亡くなりになった奥様にも大変良くしてもらいました。子どもが生まれた時にも、わざわざ顔を見に来て下さったこと、育児ノイローゼにかかっていた私に優しい言葉をかけて励まして下さったことなど、今思い出しても胸が熱くなります。公私ともにお世話になった恩人です。

アンリ・アルカンとA - コピー

相国寺塔頭「瑞春院」にて

これは、1997年大阪ヨーロッパ映画祭に来日されたフランスの有名なキャメラマンのアンリ・アルカンさん(1909-2001年)が、宮川先生宅を訪問された時のもの。この時の映画祭では「アンリ・アルカン特集」が組まれ、『ベルリン・天使の詩』(1987年製作)で一緒に組まれたヴィム・ヴェンダース監督が名誉委員長でした。アルカンさんの代表作はたくさんありますが、『鉄路の闘い』(1945年)、『美女と野獣』(1946年)、ビビアン・リーの『アンナ・カレーニナ』(1948年)、そして誰もが知っている『ローマの休日』(1953年)でしょうか。アルカンさんは、映画祭をすっぽかして、宮川先生に会いに行かれました。日本へ行くなら宮川に会いたいという理由でした。互いに尊敬され、同じキャメラマン同志、随分話が弾んだことでしょう。その折の記録は、『反射する眼』(亀井武彦監督)というタイトルで、紹介されました。

この写真は、連れ合いが撮りました。先生は顔の表情もですが、手の表現もとても豊かなので、いつも動いています。この時も左手で何を語っておられるのでしょうか。もう一度お声を聞いてみたいなぁという思いでいっぱいです。

 

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