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2018.12.13column

京都新聞に「池田富保監督没後50年 業績しのぶ」の記事掲載!

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今朝の京都新聞市民版トップ記事で紹介していただきました。大きな扱いで、内容も素晴らしく、とても嬉しいです。

「オールスター映画の巨匠」とまで言われた池田富保監督ですが、記事の後半で連れ合いが言うように「日本映画黄金期を支えたにもかかわらず残された映像が乏しく、『忘れられた監督』の一人」に。今回の回顧展が、少しでも池田富保監督の技量と芸術性を伝え、再発見に繋げる役に立つことができればと願います。

16日の池田監督作品上映会は、片岡一郎弁士を東京からお招きして活弁付で上映します。今回は生演奏ではありませんが、無声映画時代のことに詳しい片岡さんが、どのような伴奏を用意して下さるのかも楽しみです。

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12月8日、大阪大学豊中キャンパスで開催された日本映画学会大会を初めて聴講しました。その最後のプログラムは映画監督大林宣彦さんの講演「未来のためにハッピーエンドをつむぐ映画」でした。貴重な機会なので、お話を聞きながら一生懸命鉛筆を走らせてメモを取ったのですが、今はその中から2つ記憶に残った言葉を紹介します。一つは「映画で歴史を変えることはできないが、映画で未来を変えることはできる」。もう一つは「今日、はたと気が付いたが、映画音楽は、サイレント映画が発明したもの。劇伴は感情を揺さぶる音楽なのだ」。大林監督から「サイレント映画」の言葉を聞き、11月20日に周防正行監督から「カツベン!」の文字も添えられたサインをいただいたこともあり、「無声映画の波到来」を思います!

さらに、記事で掲載されている尾上松之助主演『忠臣蔵』(1926年)は、来年3月発行の小学校図書館用書籍でも簡単に紹介され、「活弁」「無声映画」という言葉が盛り込まれる予定です。

今しがた来てくれた若者二人に、16日の「活弁」付き「無声映画」の上映のことを説明していると、共に初めて聞く単語だと目を輝かせていました。女性は役者、朗読など表現する仕事をされていて、興味津々の様子。ぜひ一度生の活弁上映を見て欲しいなぁと思います。活弁でなくとも、映像とコラボした新たな表現方法が生み出される可能性を期待したいです。

 ともあれ、16日の上映会は、まだ少しお席に余裕があります。ご都合が良ければ、ぜひお越しください。築100年の古い京町家を再活用していますので、暖房していても不充分です。できるだけ暖かい服装でお願いします。

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