おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2018.08.24infomation

9月30日、トークイベント「渡辺泰ーアニメーション研究活動68年を語る」

9月5日(水)~10月14日(日)に「アニメーション研究を牽引してきた功労者 渡辺 泰展~その研究活動と功績~」を開催します。日本アニメーション学会特別賞(2014年)、文化庁メディア芸術祭功労賞(2015年)に続き、今年「東京アニメアワードフェスティバル功労賞」を受賞されたお祝いとして、若い研究者が中心になって企画してくれました。

9月5日~23日(日)の前期は「活動資料と海外のアニメーション」をテーマに、日本におけるディズニー受容と伝播について展示。

9月26日(水)~10月14日の後期は「活動資料と日本のアニメーション」をテーマに、初期の東映動画を中心に展示します。

8月19日に「親友の真鍋昌之さんがセル画について発表されるのを聞きたいし、セル画も見たい」ということで、渡辺先生にお越しいただいたので、貴重なその機会を利用して、展示する内容を話し合いました。

その時の様子です。右から順に佐野明子先生、渡辺先生、森下豊美さん、フリーク北波さん。佐野先生は、今年2月12日に「フランス前衛映画派の巨匠」と称されているラディスラフ・スタレヴィッチ(1882-1965)の『魔法の時計』(1928年、当館所蔵)を活弁と生演奏付きで上映した折り、「L.スタレヴィッチの日本における受容」の演題で研究発表をして貰いました。佐野先生の優れた研究論文に「1928-45年におけるアニメーションの言説調査および分析」があります。財団法人徳間記念アニメーション文化財団平成16年度アニメーション文化調査研究活動助成制度で選ばれた論文です。ぜひご一読ください。

森下さんは、昨年国産アニメ誕生100年ということで、京都国際マンガミュージアム(4月6日~7月2日)で開催された「にっぽんアニメーションことはじめ―『動く漫画』のパイオニアたち」、そして、4月23日に当館で開催した「凸坊新画帖からアニメへ」、さらに5月21日に開催した上映会「下川凹天トリビュートアニメーション&現代のアニメーション作家たち」でも主になって活躍してくださいました。「にっぽんアニメーションことはじめー『動く漫画』のパイオニアたち」は、後に川崎市市民ミュージアムでも巡回展示(9月2日~12月3日)されましたので、多くの方にご覧いただけたと思います。

北波さんは、つい先日7月29日に開催したあがた森魚さんの上映とライブにお越しいただいた時に、大学院で取り組んでいる論文を書き上げた後、当館でその成果を発表して貰う約束をしたばかり。その折り「渡辺泰展のお手伝いを何でもします」ということでしたので、早速仲間入り。

実は、今回のトークイベントを提案されたのは、渡辺先生ご自身です。普段ほとんど外出されないので、正直驚きましたが、若い研究者が先生のこれまでの取り組みを知ってもらおうと一生懸命なのにきっと心を動かされて、「日本でのアニメーション研究を次世代に伝えたい。もっといろんな話をしたい」と思われたのでしょう。

思う存分お話をして貰おうと思っていますので、ぜひこの機会をお見逃しなく!そして、終了後に先生を囲んでささやかな懇親会もします。多くの皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

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