おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2022.01.07column

喜劇俳優の芦屋小雁さん来館‼「僕がやりたかったこと ばっかりや」

1月6日、喜劇俳優の芦屋小雁さんが訪ねて来て下さいました。2020年7月に奥様のお友達が来館され、その時、「きっと小雁さんが喜ばれるだろう」とおしゃべりしました。2日にお送りしたメルマガをお読みになって、その時のことを思い出され、小雁さんをお連れ下さいました。うちに来ることをとても楽しみにして下さっていたそうです。

一歩入るなり「あぁ、良いなぁ。懐かしいなぁ」と仰って。上掲写真で触れておられるのは、プラキシノスコープ。説明するまでもなく、よくご存じで。

たくさんのおもちゃ映写機の前で記念写真。「欲しいなぁ。持って帰りたいな」と子どもにかえったように幾度も仰って。

おもちゃ映写機で、映像を楽しむ小雁さん。「僕らはこんな時代やった。あぁ、懐かしいな」と子どもの頃遊んだ思い出を呟きながら。楽しそうな笑顔が、とても素敵ですね。小雁さんは、おもちゃ映画のコレクターで、お手元で今も大切にしておられるようです。劣化する前にお手伝いが出来たら良いのですけど。。。

喜劇俳優をされているのにピッタリな展示「喜劇のレジェンド展」も興味深くご覧頂きましたが、なんといっても興味を示されたのが、おもちゃ映画を大きなスクリーンで映し出した時。その様子がこちらです。

たくさんのおもちゃ映画をデジタル化して、それをパソコンの端末から、自由に選んでご覧いただけるようにしています。小雁さんは「よう溜めて持ってて下さった。良かった。僕もたくさん持ってたのになぁ」と感慨深げ。「僕のやりたかったことばっかりや」と仰って。

この日は、おもちゃ映画のアニメ-ションを集めて編集したものもご覧頂きました。とても楽しそうにご覧頂きました。お会いした記念にサインをお願いしました。その様子はこちら。

サインペンではなく、筆ペンを用いて、可愛らしいイラストを添えた色紙が出来上がり。

お宝がまた一つ増えました。早速ミュージアムに飾っています。

帽子の下から、ちょっと緑色がかった髪が見えたのでお尋ねしましたら、12月4日に満88歳を迎えられて、米寿のお祝い会をされた時にお召しになった着物に合わせて染められたのだとか。お洒落ですね‼ 米寿 誠におめでとうございます!!!!!

この日付き添いで来て下さった方から、そのお祝い会の写真を頂戴しました。京都島原の葵太夫と可愛い禿二人が花を添えて、寺町京極商店街をスタートして、宴会会場「ウイズユー京都四条河原町」まで500㍍を“お練り”をされました。ニュース等で歌舞伎役者の襲名披露で見かけることはありますが、芸能生活73年目の小雁さんにとって“お練り”は、初めてのこと。俳優でもある奥様が「コロナが収束することを祈願し、(小雁さんの)元気な姿を見ていただくことで、商店街や京都の街が活気づく縁起の良いイベントになれば」と企画されたようです。

認知症を公表し、「要介護4」の認定を受けておられるそうですが、少しもそんな感じを抱くこともなく、楽しいおしゃべりができました。動画をご覧になって、愛らしい小雁さんの今に触れてみて下さい。好きなモノに囲まれて楽しそうでしょう。特に上で載せたおもちゃ映写機で遊んでおられる写真は、何度見ても良い表情ですね💖

お帰りになる前に当館のチラシを手に「僕だけやない、他の人にも見せたげな」と仰って下さったことが、とても嬉しく、ありがたく思いました。お住まいは、ミュージアムからそんなに遠くないのかもしれませんので、いつでも気軽に遊びに来て貰えたら良いなぁと思います。

【2022年9月16日追記】

芦屋小雁さんご夫妻がふらりと立ち寄ってくださいました。当館のものには小雁さんが大好きなものが多いので、実に楽しそうにご覧になっていました。「えぇなぁ、ここで寝たいわ」と仰って💗
連れ合いは、小雁さんの奥様とは知り合いなのですが、私は電話やメールで話したことはありますが、直接お会いするのは初めて。来月この地域で小雁さんご夫妻に講演して頂くのをお繋ぎしたご縁で、ご挨拶に来てくださいました。
話が井上昭監督に及ぶと、奥様と二人、その突然の別れを惜しんで暫し井上監督談義。奥様は井上監督作品には俳優としても出演されていますが、時代劇の所作でご一緒に仕事をしてこられたそうです。
「記念に写真を」とねだりましたら、にこやかに笑ってくださいました。後ろに今年1月6日小雁さんが来館の折に書いてくださった色紙が写っています。とても素敵なご夫妻でした💛💗

 

 

 

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