おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2023.02.07column

4月15日~5月14日、KG+(by KYOTOGRAPHIE)の 展覧会会場になります‼

夕べ、待ち望んでいた吉報が届きました💖開館以来ずっと願っていた京都国際写真祭KYOTOGRAPHIE(キョウトグラフィー)の「KG+」の展覧会会場に決まったのです‼

「KG+」は、これから活躍が期待される写真家やキュレーターの発掘と支援を目的に2013年から始まりました。毎年市内各所で写真家さんが個性あふれる写真を展示されているのを見て、「織屋建てのおもちゃ映画ミュージアムでも、どなたかが展示に使って下さらないかしら」と思い続けていました。事情を知らず、会場を登録すれば良いのかと思っていましたが、そのうち、写真作家さん本人が会場を決めて、それから出展を申請し、審査が通れば実現するのだとわかりました。

写真展をやりたいというお客様との出会いをいつも頭の隅っこに置いていたのですが、丁度1年前の昨日2月6日、京都芸術大学で写真を専攻しておられるオーストリアのウィーン出身アルマ・シャンツァーさんが来館。

特に湿板写真(アンブロタイプ)に興味があるということで、かつて京都市立芸術大学時代に写真家のアーネスト・サトウ・善夫先生に習ったことがある連れ合いと話が盛り上がりました。そもそも映画が発明されるきっかけの一つが写真ですから、当館には写真に関するコレクションもいくらかはあるので、「あーだこーだ」と外がすっかり暗くなるまで、写真に関する話がわんさか咲きました。その時の様子をこちらで書いています。

その時に、当館を会場に「KG+」に挑戦してみないかと持ち掛けました。写真を展示するだけでなく、町家2階からの投影、壁面への投影、そして写真のワークショップも提案しました。ワークショップに関しては、昨年4月10日と11日に湿板写真ポートレート撮影会を実行されているので、実証済み。

そうこうしているうちに、昨年12月12日夜、アルマさんから写真展の案内を受け取りました。

早速翌日夕刻、堺アルフォンス・ミュシャ館のギャラリーを訪ねました。主催の若林久未来さんが大阪芸大写真学科卒業ということで、塚本学院校友会の大きな花が受付に飾ってありました。休館日を利用して急遽出かけたのですが、アルマさんは不在ながらも若林さんとお会いしてお話しすることが出来ました。初対面でしたが大阪芸大繋がりということもあり、親しみを覚えました。既に当方の提案をアルマさんから聞いておられたので、意気投合し、年末の28日に若林さんとアルマさんにお越しいただいて打ち合わせをしました。当館が所蔵する古典的な写真、例えばダゲレオタイプ、アンブロタイプ、ティンタイプ、横浜写真などにも関心を持って下さり、お二人でのクラシック写真展として申請に向けて動き始めました。

そして、1月11日に申請書を提出して、その結果が昨日届いたという次第。首尾よく運んで何よりです。既にKYOTOGRAPHIEのサイトで写真付きで載っています。今年は例年を上回る応募があったそうで、KG+全体で80以上の展覧会となることから、事務局は見やすさやデザイン面を考慮して、マップ(印刷物)に全展覧会情報を画像付きで掲載するのは難しいと判断。【KG+Pick Up】として30~40の展覧会を画像付きで掲載し、それ以外の展示に関しては文字情報と地図上のポイントの掲載となるそうです。若林さんとアルマさんの展示は、幸いにもそのピックアップされた中に含まれることになり、サイトのみならずマップでも画像付きで掲載して頂ける見込みで、大変嬉しいです💗

12月28日打合せで来館いただいた時、展示をご覧になっていた若林さんが、当館の特徴を活かした面白い写真のワークショップを思い付かれました。今度お会いして具体的に進めますので、またご案内いたしますね。

アイキャッチ画像は昨年12月の写真展で頂戴したはがきから。向かって左が若林さんの「Renaissance」で、ヴァンダイクプリント/カラーデジタル合成▼右がアルマさんの「Feminae Flores Libertas 」と題した湿版写真(アンブロタイプ)。写真展の会期は4月15日~5月14日です。そして、今年初めて音楽祭「KYOTOPHONIE(キョウトフォニー)」も同時開催されるそうですから、楽しみな春ですね。

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