おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2023.05.18column

J-FLICKSで紹介いただいた特別企画「大阪万博と髙橋克雄」上映会、関連して大阪芸大映像学科卒業生3人の最新映画紹介など

NHKが海外向けに放送している「J-FLICKS」は世界160の国と地域でご覧頂いている特別プログラムで、5月6日の9:10/15:10/21:10/翌日3:10の4回にわたり、当館が第18回大阪アジアン映画祭特別プログラムとして企画協力した「大阪万博と橋克雄」についても紹介して頂きました。

雑事に追われてうっかり見逃してしまったところ、6月6日まで見逃し配信があると教えて貰いました。良ければ下記URLにアクセスして頂き、ぜひご覧下さい。

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/special/episode/202305061010/

番組全体をご覧頂ければ一番嬉しいのですが、お急ぎの方のために記せば、「大阪万博と髙橋克雄」に関する部分は27分27秒あたりで紹介して貰っています。

ヒアリング練習のつもりでご覧頂いても良いかと思い、英文と日本語訳も添えますね。

〇As a special presentation, in cooperation with the Toy Film Museum, a short film directed by Takahashi Katsuo entitled, Australia and Japan Neighbors on Longitude 135°, was screened.

「Special Presentation in cooperation with Toy Film Museum」上映では、髙橋克雄監督の短編映画 「オーストラリアと日本 東経135度の隣人(Australia and Japan - Neighbours on Longtitude 135°)」 が上映された。

〇It depicts the relationship between the two countries via the friendship that develops between a schoolteacher visiting the 1970 Osaka World Expo with her students and a teacher sent from Australia to the Expo.

1970年、生徒と共に万博会場を訪ねた小学校教師と、オーストラリアパビリオンに派遣された同国教員との友好を通して、両国の関係を描いた作品。

〇Prior to the upcoming 2025 Osaka Kansai Expo, the valuable historic footage offers a glimpse of this pivotal event and of life in both countries.

2025年に開催される大阪万博に先立って上映された本作は、当時の大阪万博の様子や、両国の生活風景が記録された貴重な映像作品。

 

如何でしょう。来年の大阪アジアン映画祭でも関連して何か企画実現したいと思っています。どうぞ、ご期待下さい‼

番組のナビゲーターはサラ・マクドナルドさんで、ゲストは5月6日にご家族で来館いただいたばかりのハーバード大学教授アレックス・ザールテンさん(撮影は明るくて気さくで素敵な奥様)。

さて、番組冒頭は今年2月に開催されたベルリン国際映画祭(世界三大映画祭の一つ)の様子から。新海誠監督のアニメーション『すずめ』に続いて、熊切和嘉監督の最新作でスリラー映画『#マンホール』を取り上げています。

熊切監督は大阪芸大映像学科卒(V93)。この作品は2月13日に連れ合いと一緒に劇場で観てきました。「どこの場面で当館所蔵映像『ノックアウト』を使って下さるのかしらと思っていましたが、パッパッパッと映るだけで、私は気が付かないまま💦でも、エンドロールに“おもちゃ映画ミュージアム”も書いて下さっていたのは気付きました。感謝‼『著作権が問題にならない映像を』ということで協力しました。大阪芸大卒業制作で話題を集めた『鬼畜大宴会』同様にリアルを追及して描いた作品は、熊切監督の温厚で物静かな印象とは正反対の作風でドキリとします。中島裕翔さん主演のサバイバルスリラー。ベルリン国際映画祭正式招待作品です」と当日の夜にFacebookで書いています。

 
さて、熊切さん繋がりで、これから劇場公開される作品も紹介しますと、
今朝の情報番組で、是枝裕和監督最新作『怪物』がカンヌ国際映画祭で上映され、9分半に及ぶスタンディングオベーションで絶賛されたと報じていました。この作品は3月に亡くなった音楽家坂本龍一さん最後の映画音楽となったことでも注目されています。監督からのオファーに「どこまで体力が残っているかわかりませんが、台本を読んでイメージが湧いたので、使えるのなら使って下さい」と返事をされ、「救いは子どもたちの生の気持ち」と仰って、最後の力を振り絞って映画音楽を作り上げられました。
 
そのことだけでも6月2日からの劇場公開が待ち遠しいですが、撮影を担当されたのが大阪芸大映像学科卒業近藤龍人さん(V95)なので、尚更です。カンヌ国際映画祭最高賞「パルム・ドール」を受賞した『万引き家族』に続く抜擢です。是枝監督の信頼が如何に厚いかがうかがえましょう。
それに続くのが7月7日七夕様の日に公開される山下敦弘監督の最新作『1秒先の彼』です。脚本が宮藤官九郎さんと聞くだけで面白そう。台湾の金馬奨で5部門受賞した『1秒先の彼女』をリメイクし、舞台を台湾から京都に移した作品のようです。山下監督も大阪芸大映像学科卒業(V95 )で、この頃は先輩の映画製作を手伝いながら多くを学んだ優秀な学生さんが雨後のタケノコのように次々と現れ、今や日本映画界を牽引しています。
 
年々年老いていく連れ合いにとっては、教え子たちの立派な活躍を見ているのが何よりの楽しみになっています。皆様もこれらの作品が上映される折には、ぜひ大きな劇場のスクリーンでご覧下さいね。
 
実は今日5月18日は、当館満8歳の誕生日です🎂🎂🎂🎂🎂🎂🎂🎂 このような日に来て下さったのは、タイから帰国されたばかりの中学生のお嬢さんとお父さん。ずっとタイでは英語だったので日本語がまだまだなのだそうです。優しいお父様が昨日から始まったばかりの紙フィルムの仕組みなどを英語でお嬢様に説明しながら、いろいろ楽しんで下さいました。お嬢さんにとっては慣れない日本での日々でしょうが、そういう方だからこそ、と考えて、“J-FLICKS”の番組と毎年3月に開催される“大阪アジアン映画祭”のことを紹介しました。タイの作品も上映されますからね🎥🎬
 
錦影絵についても興味を示して下さったので、6月10日の錦影繪池田組の「旧家で親しむ伝統芸能“錦影絵”の世界」を紹介しました。「プロジェクトの今後の活動に英語が欠かせないでしょうから、そのお役に立てるのではないか」とお父様がお嬢さんに勧めておられました。日本での彼女の交遊が広がって、活躍できると良いなぁと願います。良い誕生日の出会いでした💗
 

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