おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2016.05.26column

美空ひばりさんの映像

昨日報道された美空ひばりさん12歳の時に撮影されたフィルム「南海の情火」発見のニュース。神戸映画資料館の約1万5千本もあると言われている所蔵フィルムの中から見つかったようです。今後も、どんなお宝が発見されるか楽しみですね。

下掲2月21日に上映した「青空天使」も、同じ昭和25(1950)年の作品。併せて「幻の」と冠した上映会ができないかしら。青空天使

 

2月の上映会のときは、話題の『映画探偵 失われた戦前日本映画を捜して』の著者・高槻真樹さんをお迎えして、この作品を復元した館長と対談をしていただきました。本のタイトルには「戦前」とありますが、この対談のときにも出ましたが、戦前だけでなく、戦後も映像は失われていたのです。

ことは映画だけに限りません。テレビも同様です。4月2日午前4時過ぎから放送されたNHK「ラジオ深夜便~明日へのことば」で、45分間にわたって「古いフイルムを救いたい」というテーマで代表の思いを視聴者の皆様に聴いていただく機会を得ました。このインタビューをしてくださったアンカー・中村宏さんも下見の時に「僕らの昔の映像も同じですよ」とおっしゃっていました。

私どもは「貴重な映像文化を次世代に残したい」と、民間で細々と活動しているわけですが、そうした思いに感動、共鳴してくださった方がたくさんおられたらしく、「反響が大きかった」と月刊『ラジオ深夜便』8月号(2016年7月18日発売、13万部発行)に誌上再録されると連絡がありました。同誌の「アンカーと散歩道」というコーナーで、中村さんと一緒に紙面を飾るようです。

手弁当で開催して来た「映画の復元と保存に関するワークショップ」も今年で11回目を数えます。地道な活動が、少しずつ芽を出し、各地で仲間たちの活躍によって映像保存の機運が高まっているのは何とも嬉しいことです。今回のニュースも追い風になって、広く映像保存の重要性への関心が高まることを期待しています‼

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