おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2024.12.13column

海外の方との交流

忙しくて日々のことがなかなか書けずにいますが、この間も海外の方との出会いが続き、小さな草の根交流をしています。

Facebookとインスタグラムで、ロサンゼルス在住の映画製作者兼編集者で、ドキュメンタリー、ミュージアックビデオ、映画、バーチャルリアリティの分野で16年以上活躍されているシェルビー・バルドックさんが、自作の超短編アニメーション作品が初公開されたと書き込みがありました。

今年8月23日お友達と来館時に、お声がけしたら、カリグラフに挑戦されました。アニメーションも手掛けておられるそうで、パッパッパッと実に手際よくフィルムに絵を描いて下さいました。その早いことったら、本当にびっくりポン!

そのフィルムに音楽を付けて、アンダーグラウンド・アート&リテラシー・ジャーナルさんによってYouTubeで初公開!https://www.youtube.com/watch?v=kD3cU_9BYeA

彼が綴った文章をコピペすると「新しいアニメ映画!京都の素晴らしいおもちゃ映画博物館太田文代で制作された『優柔不断の固執』は、手描きで手回しの超短編映画です。音楽はジェフ・カリーとショーン・ルーリエ。この奇妙な作品を初公開してくれたアンダーグラウンド・アート&リテラリー・ジャーナルに特に感謝。創刊号を読んでみてください!また、これを作る時間を作るよう提案してくれたテッド・ツェンにも感謝します。ループ再生してご自由にご覧ください。お楽しみください! 」とあります。

短いフィルムが、このように幾人もの人たちの協力を得ながら日の目を見ることができたことが先ずは嬉しいし、素晴らしい。彼はミュージアムでの出会いと体験をとても喜んで下さり、こうして忘れずにいて下さっています。感謝の気持ちで一杯です。新しい場所でも再会できたら良いなぁ。

遡って11月14日には、カナダのトロントから映画プロデューサーのDRENDANさんが奥様のCLAIREさんと来館。彼は195㎝と背が高いので、サインをして貰うのもこの調子。天井が低い展示室の柱で頭を打ちはしないかとハラハラしつつ、おしゃべりを楽しみました。三船敏郎のことをご存知でしたので、ひょっとしたら『祇園祭』の上映フィルムがカナダ国内に残っていやしないかと探索をお願いしました。

カナダでもこの作品が上映されたことは判明していますし、アーカイブ関係にも知り合いがおられるそうなので、一縷の希望を託しました。が、もう1か月経つので望み薄かもしれません。。。

翌15日はカルフォルニアでカメラなどの商いをされている女性と男性のカップルと韓国のテグから、17日はベルギーのNamur市からEtelle Martierさんが来館。28日はアメリカテキサス州のフォートワース、シンガポールからも来館下さいました。

12月5日にお越し下さった台湾からの若者とは、共通の友人が幾人もいることが分かり、盛り上がりました。

ドキュメンタリー映画作家の陳君典さん(左)とJohan Chang(張若涵)さん。陳さんは実験映画も作っておられます。張さんは台湾でフィルム作品を制作。東京で1年滞在してイメージフォーラムで勉強もされたことがあるそうで、日本語が上手。

このカメラでどんな町家の風景を撮って下さったのでしょう。2016年12月に台湾を訪問した時の写真も見て貰っているうちに、また懐かしい台湾の友達に会いに行きたくなりました。私が手にしているのは12月1日に完成したばかりの橋本典久さんが作ってくださったミュートスコープです。もちろん、二人にも体験してもらいました。

11月24日に生演奏と生歌付きで『茶目子の一日』を上映したばかりですが、今年4月28日台湾国立映画視聴覚センターでも『茶目子の一日』を上映し、講演が行われたことを教えて貰いました。関心がある方は、こちらをご覧下さい。https://www.tidf.org.tw/zh-hant/reportsandarticle/135007

12月6日、オーストラリアから来て下さったLuke Grattoggiさん。

続けて、アメリカから3人連れ。

グスターボさん(右から2人目)とカルロスさん(左から2人目)はフィルムのマーケティング担当で、オスカーさん(青いトレーナー姿)は衣裳デザインと製作。格好良いデニムパンツも自作だそうです。

今回は仕事ではなく観光旅行で来日。通りを歩いていて看板が目に入って来て下さいました。とても良い時間を過ごしたと喜んで下さって何よりでした。

そして昨日12日はアイルランドから最初の来館者。ダヒー・オー・ファラワンさん。フェナキスティスコープなどよくご存知でしたので、「これはどうだ!」とばかりに12月1日に橋本典久さんから寄贈してもらったばかりのアノーソスコープを体験してもらいました。私どもがこれまで“驚き盤”と呼んでいたフェナキスティスコープを1832年に発明したベルギーのジョセフ・プラトーは、それより先にアノーソスコープを考え出していたのだと説明しましたら、芳名帳に「I have a homewark!」と書いてニッコリ。アノーソスコープを調べてみるそうです。楽しい方でした。

13日の今日は寒い中をグァテマラから初めてのお客様。ダニエル・ガルシアさん。介護士さんをされていて、「日本のマンガを読んで育った」そうです。勝新太郎『座頭市』や三船敏郎の大ファンでメキシコ映画に出演した『農家』の話をしました。勝さんのお兄さん、若山富三郎の写真の前で記念に一枚。以前若山さんのご子息が訪ねてきて下さったことがありましたが、都筑輝孝さんのスチール写真で記憶を継承できて何よりです。

立体ビューワーで嵯峨の竹林を写した昔の立体写真を渡したら、「今朝は早起きして嵯峨嵐山を散策してきた。寒かったけど、その時間は観光客が少なくてとても良かった」とにっこり。日本の寒さは堪えたでしょうが、よい時間を過ごして下さって、お互いに心の中はポカポカです💗

……(Google による翻訳)映画の歴史が好きなら、ここに来る必要があります。京都での私のお気に入りのユニークな体験の 1 つです。

(原文)If you love film history you need to come here. One of my favorite unique experiences in Kyoto.……

と早速グーグルの口コミに書いて下さって、感謝です。思いは通じますね。「29㎝もある大きな靴の思い出と共に、あなたとの出会いは私の思い出に刻まれるでしょう。出会いに感謝です」と書いて返信しました。

皆様、遠くからようこそお越しくださいました。映画が好きで調べて来て下さる人、通りを歩いていて看板が目に留まって何だろうと入って下さった人、といろいろですが、皆さん楽しんで下さって嬉しいです。片言の英語で身振り手振りで会話するのは、ちょっと申し訳ないような気もしますが、その分思いが伝わった時の喜びは大きいです。さて、明日はどのような出会いがあるでしょうか、それも楽しみです💗

 

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