おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2017.12.03column

チャーリー・チェイスのフィルム発見について報道していただきました

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10月に開催された京都国際映画祭2017で当館所蔵映像を何本か上映したのですが、そのうちの1本が、クラシック喜劇研究家いいをじゅんこさんによって、チャーリー・チェイスのロストフィルムとされていた作品の一部であることが判明しました。このことは既にこちらで書きました。

フィルム発見の話題は、いいをさんや研究者の方が発信して下さり、瞬時に世界中を駆け巡ったのですが、足元のマスコミの方の目になかなか止まらず、タイミングを逸した感すらありました。いいをさんによれば、チャーリー・チェイスの名前は、日本ではほとんど知られていないそうで、それゆえに一応各新聞社にはお知らせしたのですが、関心をもって貰えにくかったのかもしれません。チャーリー・チェイスは記事冒頭部分にありますように、「世界四大喜劇王」との評価が近年高まっているコメディアンです。

このたび京都民報さんが関心を寄せてくださり、3日付け新聞で記事にして下さったことを大変嬉しく思います。この記事が呼び水になって、他のメディアでも取りあげられたら、チャーリー・チェイスへの関心も高まるのではないかと期待しています。来年1月28日(日)13時半から、喜劇映画研究会代表新野敏也さんをお招きして「第3回レーザーポインター教室」を開催します。その折に、今回報道していただいた「WHY MEN WORK」も解説付きで上映しますので、どうぞ、お楽しみになさってください!

 昨年10月に、活動写真弁士の片岡一郎さんが、ネット・オークションで入手された作品が、アメリカにも残っていない幻の作品「OUR PET(邦題:ペギイのお手柄」(1924年)の一部であったことが話題になりました。1920~30年代のアメリカで子役として人気を集めたダイアナ・セラ・キャリーさんが5歳の時に出演された作品で、無声コメディー映画「ベイビー・ペギー」シリーズの一つでした。この作品も日本のおもちゃ映画で見つかりました。いずれも35ミリフィルムです。

これまでは、どちらかといえば、おもちゃ映画は研究者の対象から除外されてきました。しかしながら、海外のロストフィルムが日本のおもちゃ映画から見つかる確率が高いことを、これらの事例は示しています。映画史研究において、おもちゃ映画は貴重な素材だと思います。

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