おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2023.11.24column

京都新聞で、開催中の「野田明が残したマレー抑留のスケッチ画展」を紹介していただきました‼

23日付け京都新聞三社面で、開催中の“知っていますか?”シリーズ3「敗戦後、強制労働させられた降伏日本兵のひとり、野田明が残したマレー抑留のスケッチ画展」の紹介記事を、“戦後78年”のワッペン記事として、大きく紹介して頂きました‼

祝日の日に載せて頂いたので、ゆっくりと新聞を広げて読んで下さった方も多いでしょう。問い合わせをいくつも頂き、足を運んで下さった方も多くいらっしゃいました。“南方抑留”について、この機会にぜひ知って頂きたいです。

「いつ載るかなぁ」と楽しみにしていたのですが、掲載が「勤労感謝の日」というのも、「考えようによっては皮肉だなぁ」と。1945年8月15日昭和天皇の玉音放送で敗戦となった後に、JSP(降伏日本兵)と呼ばれた4万を超える日本兵たちは、2年間ほどマレーやミャンマーで農地の開拓や飛行場建設など、食料も不足した状況で強制労働させられたということです。記事でも紹介された川柳「今までは青春さえも國のため」「何もかも軍部に罪をなすりつけ」の過酷な強制労働の日々でした。

以下は、デジタルプラスで掲載されたバージョンです。

 

 

 

昨日は、丁度掲載紙を展示に加えていたところに、シンガポールから若いお二人が来館。

シンガポールで日本軍が行った加害の歴史について掲示しているパネルを示しながら、シンガポールの国会議事堂の近くに建つ「日本占領時期死難人民記念碑」の写真を指差し、「知っていますか?」と尋ねたら、「小学校で習って知っている」と返事がありました。記念碑は「血債の塔」と呼ばれていて、反日を検問したずさんな「大検証」により虐殺された華僑の慰霊塔です(虐殺の人数は日本政府の調査では6000人、華僑側では4万人とされています)。「日本では近現代史をあまり学校で教えないので、戦争で近隣諸国にどのようなことをしたのかを知らない人が多い。私もその一人でした。この時代はあなたの国の人々に酷いことをしてごめんなさい」と謝ったら、「いえいえ」と優しい笑顔で応えて下さいました。

日本への興味で旅行に来て下さり、出会えたご縁を、これからもずっと大切にしていくには、互いの国の過去の歴史を客観的に学んで知った上で、二度とこのような戦火を交えることがないようにしていかねばならないと思います。今回の展示が、その一つの学びの場になれたら嬉しいです。12月24日まで開催していますので、ぜひ見にいらして下さい‼

12月2日(土)13:30~、同志社大学今出川キャンパス良心館で関連イベント(無料)をします。会場で多くの皆さまとお会いできることを期待しています‼

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