おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2024.03.31column

毛利清二さん来訪

好天に恵まれた3月27日、毛利清二さんが都留文科大学教授山本芳美先生らと一緒に、5~7月展示の下見に来館。そのシュッとしたスタイルの良さ。東映で剣会に入り、時代劇映画俳優の傍ら、絵の腕を見込まれて40年ほどにわたって俳優さんらに刺青の絵を描く仕事をされてきましたので、映画会社は異なれども、今展示している「シナリオライター依田義賢生誕115年記念展」のポスターなどを興味深くご覧頂きました。

来月で満94歳になられますが、とてもそうは見えない若々しさと記憶力の素晴らしさ。ドイツ製ARRIFLEXのカメラの前でポーズを決めて一枚。芸能界を引退して15年ほどになるそうですが、侍姿でなくとも絵になりますね。山本先生たちが5月からの展示に備えて展示場所の採寸をされている間に、おしゃべり相手になって頂きました。その中から少しだけ、メモしたことを。

………………

毛利「下絵は400枚ほどあるが、今まで誰にも見せておらず、今回の展示が初公開になる。現役の時は東京へよく行った。その時は東京の彫師がよく訪ねてきた。」

毛利「(美術の)井川(徳道)先生と同期。」

文代「じゃ、映画『祇園祭』には何か関りがございましたか?」

毛利「『祇園祭』には、タッチしていない。東宝も新東宝も全て仕事で関わった。こういう人は僕ぐらいかな。」

毛利「映画で、本物の人の彫に(見栄えをより良くするために)加えて描いたこともある。」

毛利「天を知っているから、本物の人は大事にしてくれた。」

毛利「阪妻(阪東妻三郎)は一緒に仕事をしていないが、大河内(傅次郎)と嵐寛(嵐寛寿郎)とは仕事をした。近衛十四郎、若山富三郎は殺陣がうまかった。若山さんは勝(新太郎)に教えていたので上手かった。」

文代「これまでで一番覚えているエピソードは?」

毛利「鶴田浩二に龍の刺青をした時、『一日で終わるから』と聞いていたので、その時たまたま絵を残していなかった。でも1日では撮り切れなくて翌日もう一度描かねばならなくなったが、龍が右か左かわからなかった。鶴田さんは笑っていたけれど、本当に困った。その時、スチールマンが写真を撮っていたことを思い出して現像所へ走った。フィルムには数字が打ってあるのでフィルムの表か裏かがわかり、それを参考にして刺青を描くことが出来た。」

………………

聞きながら、こちらも現場を想像して冷や汗が出そうでしたが、このような話をしながら照明や映像、何をどう展示するか等々5月からの展示の打ち合わせを進めました。

今朝、山本先生から新しいチラシのデータが届きました。

入場いただいた方には、上掲の表面をデザインしたはがきをプレゼント。鑑賞記念に飾ってお楽しみください。

チラシ裏面にも載っていますように、関連イベントが期間中に4回計画されています。

・4月27日14時半~16時半、市内のウイングス京都で、東映㈱経営戦略フェロー山口記弘さんの講演「東映刺青映画の歴史」。500円(当日700円)。

・5月1日16~17時、山本先生による案内「展覧会の見どころ、毛利清二と作品の魅力」。

・6月16日(日)14~15時、毛利清二さんご本人によるギャラリートーク。

・7月28日(日)14~15時、クロージングイベント。

催しのご案内をして以降、多くの人から関心を示していただき手ごたえを感じています。映画やテレビで描かれた刺青をテーマにした大変珍しくて貴重な機会ですので、是非ともご覧頂きたいです。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

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