2025.01.12column
クラウドファンディング応援メッセージ④
聾宝手話映画監督で俳優でもあり、 訪問看護師としても活躍されている谷進一さんより、当館が取り組んでいるクラウドファンディングhttps://camp-fire.jp/projects/811613/への応援メッセージが届きました‼
早速以下にご紹介します。
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おもちゃ映画ミュージアム
壬生から西陣へ、第二幕に向けて一緒にリスタートしましょう!
僕自身の手話の映画の上映会でいつもお世話になってきた町家博物館。
古民家やレトロ好きの僕は最初からお気に入りの空間になりました。
このおもちゃ映画ミュージアムは多くのみなさんが応援メッセージでも語られているように
古い映画や散逸したフォルムを収集、複製してデジタル保存されています。
映画のアーカイブとしての大きな役割を果たされており、国内外を問わず来館されています。
またフィルムを手動で回したり、アニメーション作りなどのワークショップをされるなど
体験もできる貴重なミュージアムです。そして自主上映会も可能な多機能施設です。
京都に文化庁が移転してきたのですから、是非とも新天地では公的な施設として発展して欲しいと願っています。
また西陣は日本の映画発祥の地としても知られていますが、
手話の発祥の地とも云われております。西陣織の機織りの大きな音とともにろうの職人さんが
手話でやりとりをする。そんなご縁のある場所に移られるので、手話カフェなどもできると密に期待しています!
どうか、みなさんのご協力ご支援で新天地の幕開けを一緒にしましょう!!
谷さん、ありがとうございました。
谷さんと知り合った最初は主宰されている聾宝手話最初の長編映画『卒業~スタートライン~』(2017年)を上映した時でした。この作品のプロデューサーをされていた勝山さんのご家族が繋いで下さったご縁です。その作品を2017年7月21~23日全6回上映し、延べ144人もの方がご覧になりました。およそ半世紀前に、手話を守るために立ち上がった京都府立聾学校での実話をもとにした作品です。その翌年「耳の日」に合せて3月3~4日に5回にわたってアンコール上映しました。遠方からも来て下さり感激しました。
スクリーン左下に立っておられるのが谷監督。写真はエンディングを歌っている「4Disabilities」でサインパフォーマーをされているターカさんの指導を受けて、みんなで『翼をください』を歌っているところ。彼は映画で主人公を演じられました。このグループとの出会いもかけがえのないものに。
そしてこの写真は2019年5月19日全編手話映画『明日のきみへ』上映会後の記念写真。手前左からターカさん、この映画の立川晋輔監督、主演の奈苗さん、手話コンサートのとっきーさん(歌)とほっくさん(手話)。左側に上映会を企画されたドリームシップの池田めぐみさんと並んで手話で協力された谷監督が。皆さんの笑顔が輝いています。
谷さんと知り合ったことで刺激を受け、私は2020年4月に「共に生きる会」を発足し、谷さんに副代表になって貰いました。写真はその発足記念に11月21日に実施した「語りと映画で知る『ストーマ』のこと」の様子。2回にわたって実施し、大勢の方に参加して戴きました。何回かに亘ってブログで紹介していますので、ぜひ「ストーマ」「オストメイト」の方への理解を進めて頂ければ嬉しいです。「ちびまる子ちゃん」他で声優をされている真山さんは、俳優としても活躍で、他に朗読の会でも忙しくされていますが、オストメイトのお一人として体験を語る活動もされています。真山さんが朗読して下さった新美南吉原作の『でんでんむしのかなしみ』は深い感動を覚え、今も脳裏に刻まれています。
2022年11月3日には上掲の『ヒゲの校長』を2回上映しました。関心が非常に高く申し込みが相次いで、会場をお貸しくださったNISSHA様と相談して定員を80人に増やして対応しました。その直前までの10月5~30日に急遽当館でこの映画の資料展を開催したところ、全国各地から多くの聾者とその支援をされている方たちが足を運んで下さいました。その様子をブログで書いていますし、その事業の振り返りはこちらで書いています。
そして、昨年は猛暑が続く8月18日4回に分けて谷監督最新作の『沈黙の50年~子どもをつくってはいけないと言われた人たち~』を上映しました。私自身も、誤った優生思想のもとで長く続いた強制不妊手術問題に関心を持っていたことから、当館と「共に生きる会」も後援するという形で上映しました。各回定員25名で募集しましたが、キャンセル待ちの大反響でした。幸い、この問題は昨年国が謝罪して、大きく前進していますが、まだまだ課題は多いです。残念ながらブログなどで振り返りが書けていないままに年を越しましたが、その折の写真を1枚掲げます。
谷さんが作る映画は、どれも社会的弱者に寄り添った視点で描かれています。いつだれが当事者になるかなんて誰もわかりません。たとえそうした状況になったとしても、みんなで支え合える世の中になって欲しい、ささやかでもそうした社会を築くためのお役に立ちたいと願っています。こうした活動を今後も継続していけるよう皆様の応援を賜りたいです。どうぞ宜しくお願い致します。