おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2025.02.07column

長崎市科学館の企画展「録るを科学する」は2月11日まで‼

12月に実施した助成金事業2つに、初めて取り組んでいるクラウドファンディングhttps://camp-fire.jp/projects/811613/  への準備と対応、ミュージアムの移転など、多忙を極めている日々を過ごしているうちに、長崎市科学博物館で開催されている冬の企画展「録るを科学する」がもう終わりについて近付いてきました。本当はもっと早くにご紹介しようと思っていたのに、広報のお役に立てずじまいで、本当に申し訳なく思っています。でも、お近くの方や、旅行などで長崎に行かれる方は、ぜひご見学ください。無料です。

当館が協力した光学玩具が、きちんとした展示ケース内に収まっていて、丁寧な説明書きも用意されています。道具たちが言葉を話せるなら「いつもと全く異なって素晴らしい待遇で、いやぁ、恐縮していますよ」と話したことでしょう。ソーマトロープやゾートロープを作る体験会も行われたようです。アニメーションの原理を体験して理解する良い学習の場になったことでしょう。

担当の学芸員さんと話をしていて、「国民的人気漫画『正チャンの冒険』を描いた樺島(本名:椛島)勝一は長崎の出身で、そのアニメーションが当館にあるので、次は生演奏と活弁で上映会をされてはいかがですか?」と提案しました。2023年はこの漫画が誕生して100年の節目で、『正チャンの冒険』のアニメーションはその年に奈良市田原地区で前半部分(35㎜)が発見され、寄贈して頂きました(なお、後半部分は別の方から寄贈頂きました)。

同地区では映写機も残っていて、地域の青年団が「活動写真隊」を結成して上映していたそうですから、樺島勝一の出身地、長崎でも同じようなことが行われていたかも知れないと思うのです。そういう情報が得られるかもしれないと、勝手に想像し、実現を期待しています💗

ネットで検索すると、長崎市科学館には立派なプラネタリウムがありますね。ここを会場にして「正チャンの冒険」をみんなでご覧になるというのも良いのではないかしら?と余所者の気楽さでご提案まで。

こちらも当館所蔵のアニメーションです。

こちらは樺島勝一が描いたものとは違うようですが、「正チャン」人気にあやかった赤本(当館所蔵)。

2017年1月15日~4月9日、長崎県美術館で「挿絵画家椛島勝一の世界」が開催され、当館所蔵のアニメーション『正ちゃんの動物地獄』も参考上映されました。展覧会開始前の1月12日と13日に長崎放送夕方の番組「Nスタプラス長崎」でこの展覧会について2日間にわたって紹介され、『正ちゃんの動物地獄』の映像も番組内で放送されたことをブログで書いています。

精緻なペン画でも知られる樺島勝一については、昨年12月8日同志社大学今出川キャンパスで実施したキネマ画『忠臣蔵』上演の折に、登壇して下さった伊藤遊・京都精華大学国際マンガ研究センター特任准教授が彼に触れてお話しくださいました。マンガの描き方、ペン画の描き方について、後世に大きな影響を与えた人物です。長崎の人々に郷土の偉人として是非に知っていてもらいたいですね。

 

 

 

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