おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2023.03.06column

ガラクタ市で

恒例のガラクタ市で、すごく久しぶりに玩具映写機と玩具フィルムを見つけました。とはいえ、他の人から見たら、催しのタイトル通りガラクタにしか見えないでしょうけど。実際ここ最近はガラクタが多い印象ではありますが、それでも古いものの中から良いものを選ぼうと大勢の人が集まって品定め。私はお店屋さんとの会話がいつも楽しい💗

先日久しぶりに行った北野天満宮周辺で行われている天神市のお店屋さんと話をしたら、何と出店は真夜中の3時だとか。業者の人は薄暗いうちから他店の商品を品定めして仕入れしているので、明るくなった頃に並んでいるのは売れ残りだ、とはよく聞く話です。気候の良い頃に、一度は話の種に未明に行ってみたい。

紙箱入りの「キング家庭活動映寫機」には、「高級 精巧 堅牢」とは書いてありますが、販売目録などはありません。蓋裏にフィルム装填の仕方などの説明書きが貼ってあったのですが、半分ほどが破れて判読不可。映写機本体はサビていますが、完品です。同じものがあるので必要ではなかったのですが、フィルムとセットでないと譲って貰えず、仲間に迎え入れることに。

そのフィルムは7本。全て劇場で上映されたフィルムの断片。だからタイトルもなくて、直ぐにどういう作品かと特定するのは難しいです。取りあえずルーペで覗いて見た範囲で言うと、

①紙ケース入りの時代劇。河辺五郎、大河内傅次郎出演か。

②紙ケース入りの時代劇。虚無僧姿の侍や座敷で芸妓が舞う様子も。

③紙ケース入りの時代劇。勤王の志士たちの密談か?

④紙ケース入りの時代劇。格子壁越しの剣劇場面、大砲のシーンもあるので戊辰戦争か。

⑤紙ケース入りの時代劇。墓地での待ち合わせ。侍と芸妓(酒井米子かも)。

⑥紙ケース入りの現代劇。軍国少年美談かも。

⑦ケース無しの時代劇。虚無僧を追う侍たち。

やはり、まだまだ日本のどこかには、こうしたフィルムが残っているのですね。時間を作って、フィルムスキャナーでデジタル化してみて、何かわかれば【追記】で書きます。

ついでに言えば、私は「面白柄」の端切れを2枚と梅の古木を描いた小さめの烙印をGET‼ 残念ながら映画や映写機などを描いた端切れはなかったのですが、それでも当時の話題を着物の柄にあしらったメディアとしての位置付けも「なるほどなぁ」と思いました。どのような「面白柄」なのかは、相応しい時期がきたらご紹介しましょう。

 

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