おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2023.10.13column

京都国際映画祭2023

あれもこれも抱えてバタバタしていてご紹介が遅れましたが、昨日届いた〈ヒロシマへヒロシマから〉通信2376号です。東京の竹内さんが毎日丹精込めて2枚の通信を全国各地の方に送っておられるのですが、その2枚の内の1枚に今日から始まった「京都国際映画祭2023」で当館に関する部分をご紹介くださいました。これまでも竹内さんの通信で何度かご紹介いただいたことがあるのですが、ちっぽけな私設ミュージアムの存在を、広く知って頂けるチャンスですから、大変ありがたいです💗

前身の「京都映画祭」時代から、サイレント/クラシック映画部門を担当させていただき、映画祭ではアーカイブした貴重な映像をご覧頂く場にしています。今年は上記4プログラムで関わらせていただきました。15日の宮本明子・同志社女子大学准教授を講師に開催する小津安二郎監督テーマのプログラムは、当日受付なのですが、「パテ・ベビー渡来100年記念特集」と「アリス・ギイ生誕150年記念上映と講演『アリスがいた映画史』」はいずれも満席になりました。お申し込みを頂き当選された皆様、どうぞ気を付けておいで下さいませ。楽しい時間を共有できるよう出演者、スタッフ一同精一杯頑張りますので、お楽しみになさって下さい‼

これも昨日付けの京都新聞朝刊ですが、映画祭の名誉実行委員長だった中島貞夫監督を偲んで今日から代表作5作品が上映。今日13日は『893愚連隊』、『狂った野獣』、『日本暗殺秘録』が上映され、その後トークイベントが開催されました。14日は『時代劇は死なず ちゃんばら美学考』、15日は『序の舞』が上映され、17時半からの閉幕イベントでは主演の名取裕子さんが登壇して、中島監督の思い出を語って下さいます。

なお、当館に関して言えば、14日と15日は、映画祭のため通常見学をお休みさせていただきます。悪しからずご了承くださいませ。

昨日になって映画祭から大きなポスターが、今日になって上掲チラシが届きました。「もう少し早く届けば良いのに」と正直思います。

昨日Facebookで京都府京都文化博物館で「第45回ぴあフィルムフェスティバル」が14日から開催されることを知りました。ぴあのサイトを部分コピペすると、

………………

①大森一樹監督再発見

京都府立医科大学在学中に制作し、一躍その名を轟かせた『暗くなるまで待てない!』をはじめ、貴重な自主映画時代の8ミリ&16ミリの全9作品を3プログラムに分けて上映します。貴重な70年代の京都の街並みを背景にした作品も含まれています。

………………

とあり、14日と15日に大森監督の作品で助監督を務められた緒方明監督が各作品上映後にアフタートークをされ、15日は大森監督自主映画時代の主演俳優だった南浮泰造さんとの対談も計画されているようです。

「これを知って、何だかなぁ…」という気がしています。中島監督も大森監督も大阪芸大で映画を志す学生さんたちを指導してこられました。Facebookでお二人ともご存じの知り合いは「今週末は京都国際映画祭もあるけど、PFFの大森一樹特集やろなぁ」と書いておられました。狭い京都市内で、どちらに行こうか選択を迫られるより、上映時期をすこ~し外して、重ならないようにできなかったものかしら。。。

台湾の映画祭をしている人たちから聞いたのですが、台湾では1年を通じて映画祭が重ならないように組まれていて、映画愛好者のスタッフも各映画祭を掛け持ちで手伝っているということでした。“映画が好き”という仲間がみんなでサポートしながら、映画が楽しめる環境を整えている様子をとても羨ましく思いました。その思いから、以前、京都市内で各種映画祭に関わっている人々が集まって“京都の映画祭連絡会議”を何度か開催したのですが、呼びかけ人の連れ合いの耳が不調なことから他の人に継続を託しました。残念ながら、今では有名無実と言っても良い状態で。映画が大好きだった中島監督も大森監督も泉下で、「うまくやってくれよ」と苦笑いをされているかもしれないと思いました。

記事検索

最新記事

年別一覧

カテゴリー