おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2021.10.14column

どうも納得できない、京都市長さん!

今朝の京都新聞コラム「べんがら格子のむこうから」に大きく頷きました。
 
今日も市施設の職員さんが2名来館し、当館のパソコンを使って外部向け研修発表の資料を編集作業。これで何度目かしら。パソコンは余っているわけではないので、その間、自分の仕事ができず、しわ寄せは自らに。
 
最初は「パソコンでの編集を教えて欲しい」だったのに、えっ?
聞けば「私どもとしても仰るように編集ソフトを購入したいのですが,京都市の様々な 制約があり購入が認められない現状でして…。 」と、財政難で編集ソフトが買えないのだそう。そのツケが民間の善意に甘んじているのは、納得がいかない。週に何度も希望されましたが、支障があるので週一ならと、仕方なく了解しましたが、作業は11月まで続くとのこと。
 
ひょっとしたら、他の持ち場の市職員さんも同様なことをあちこちでされているのかしら?改修工事を終えた市役所庁舎屋上には庭園、もてなし用和室兼茶室の設えと贅を尽くしているとの報道もありました。
 
保存と活用を訴えた「京都ニュース」は1956~94年まで当時の京都市広報局が作り、市政報告や祭事、景観の変化など当時の市民生活の話題を集めた映像で、映画館で上映されていました。貴重な映像遺産なのですが、「過去の事業にお金は出さない」と仰られたと伺いました。
 
随分前に一部がデジタル化されていて、たまたま見に行った京都市歴史資料館の「京都市有形文化財指定・京都市営地下鉄開業40周年記念 こんにちは京都市電」展(6月18日~8月29日)では「京都ニュース」の中から、市電に関する映像をモニターで繰り返し上映していました。
 
映像を保存していれば、様々な場面で資料として活用できるのです。映画『祇園祭』(1968年)に関して聞き取り調査に伺った作事方の大工さんは、「映画の為に新造した長刀鉾を、その後アバンティに建てに行った」と記憶されていたので、その様子を記録した「京都ニュース」の映像をご覧にいれました。今開催中の京都国際映画祭2021でも、「京都ニュース」をプログラムに加えております。懐かしいお顔をご覧になることもできるでしょう。こうしたメリットを歯牙にも掛けず、「過去の事業」として切り捨ててしまうやり方にも、納得がいきません。
 
京都市の広報は「財政難」をアピールする記事ばかりが目に付き、ウンザリ。9月28日付け京都新聞の記事「市民サービス削減案 パブコメ9千件でも変更なし」の中で、身内の市職員が「『市民意見に向き合う』雰囲気は薄い」と話しています。門川市長さんは、一体全体、どこを向いて政をされているのかしら?
 
「どうも納得できない」、その思いは記者さんと同じです‼
 
 

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