おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2025.02.28column

松井孝治京都市長が就任1年目を迎えた25日夜のNHK京都放送局ニュースから

2月25日夜8:45からのNHK京都放送局ニュースを見ていましたら、この日に就任から1年を迎えた松井孝治京都市長さんがNHKのインタビューに応じておられるのが報道されていて、手を止めて見入りました。以下、そのニュースを聞きながらとったメモから。

ーこの1年を振り返って?

もう少し攻めの都市経営というものをやっていかなければいけないと実感した1年でもあった。

―今後の市政運営について?

次の1年に力をいれる運営のために、市の長期ビジョンを25年振りに策定する。これは今後の施政運営の基本方針を示すもので、京都だけでもなく、日本全体にとって、あるいは世界にとって京都の街はこうあって欲しいということをしっかり受け止めながら、京都の長期ビジョンをつくっていきたい。京都の街は何に投資すべきかということを判断すべきだというのが私の考え方。私は文化にこそ投資をすべきだと思う。それが日本の競争力に繋がるし、京都の競争力に繋がる

うんうんと頷きながら聞きました。時代のタイミングもあるのでしょうが、市長さんが交替して、ようやく希望の光が見えてきたように思います。

私どもが初めて取り組んだクラウドファンディングが今夜11:59で終わります。今現在282人もの多くの人々が支援の手を差し伸べて下さいました。心より御礼を申し上げます。当初はお金が集まらなかったらどうしようという不安が勝り、24時間以内に目標額の30%を達成しないと難しいと言われていたこともあり、低い目の目標額設定にしました。けれども僅か5日で目標額を達成し、その後もNEXT GOALを設定しながら今日まで走ってきました。たくさんのメッセージ、コメントが届いています。

それを一つずつ読むと、私どもが10年間、連れ合いはそれよりももっと早くから、取り組んできたこと…それは無声映画を始めとする映像の発掘、修復、保存、そして活用、映像に関するモノたちの保存、そして若手研究者を始めとする人々に発表の場を提供し、そして多種多様に展開してきた展覧会など…、が、とても貴重なことだと支持して下さったのだと分かります。皆様もぜひじっくりと読んでみてください。

東アジアの映画研究者の世界で大きな影響力を持つイエール大学のアーロン・ジェロ―教授は、お寄せ下さった応援メッセージの中で、

京都はかつて日本のハリウッドであり、映画製作の中心地であったにもかかわらず、その歴史を専門に扱う公的資金による博物館がないのは、いつも不思議でした」と書いて下さいました

このことは、ジェロ―教授だけでなく、当館を訪れる多くの海外の方たちからも「世界映画の古典である『羅生門』や『雨月物語』を作った映画都市でありながら、なぜ京都に日本映画の博物館がないのか?」と同じ疑問を投げかけられてきました。

先に述べた松井京都市長のコメントをもう一度ご覧下さい。私どもはいろんなコレクターさんたちからの賛同も得て、映画製作の中心地だった京都に産官学連携した公的な映画博物館が必要だと訴えてきました。俳優の真田広之さんが主演、プロデューサーを務められた連続ドラマ『SHOGUN 将軍』が数々の賞を総なめにして、「日本の時代劇は世界に通用する」と日本人に感動と勇気を与えました。まるで1951年ヴェネチア国際映画祭で黒澤明監督『羅生門』が金獅子賞を受賞した時のようですが、『SHOGUN 将軍』の快挙は、日本の映画人が継承してきた時代劇の凄さ、素晴らしさを世界に発信する出来事となりました。映画都市京都の魅力を世界に発信し、世界もそれを認めて受け入れてくれている今があります。このタイミングをとらえて、いまこそ文化に投資して世界に誇る映画都市京都を発信していきましょう。

とはいえ、私どもが望む「京都国際映画ミュージアム(仮称)」設置は、一朝一夕にできるものではありませんので、少しずつ賛同者を増やしながら実現に向けて活動していく所存です。今度のクラウドファンディングも、そのための手立ての一つです。

どうかご理解を頂いて、この願いを叶えるためにお力をお貸しくださいませ。

#クラウドファンディング最終日‼ https://camp-fire.jp/projects/811613/

最後までご支援を宜しくお願い致します!!!!!

 

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