おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2026.06.25column

デュオ夢乃のお二人と再会

昨日6月24日ニューヨークを拠点に活躍されているデュオ夢乃のお二人が来館。昨年10月4日から始まったイタリアのポルデノーネ無声映画祭でお会いして以来の再会。翌日5日の本番では、日本独自のメディア“紙フィルム”作品の数々に箏とチェロで素敵な伴奏をして、居合わせた全ての観客の皆様の心を捉えました。それ以降も11月オーストラリアの日本映画祭やつい最近もサンフランシスコ無声映画祭などで紙フィルムの上映が相次いでいます。この秋にもポルトガルや著名な博物館でも計画されているようです。何度も書いたことですが「まるで紙フィルムに羽が生えたよう」に世界を羽ばたいています。紙フィルム自体にも魅力がありますが、お二人の演奏もそれを引き立てています。

写真でそれぞれが手にしているものを紹介しますと、向かって右、チェロを担当されている玉木光さんが手にしておられるのが、1月17日付け週刊NY生活の17面(全20面の総合面)。

ミューヨーク近代美術館MoMAで1月31日に上映される案内記事です。まだアメリカがイランを攻撃する前で、ベネズエラ大統領拘束電撃作戦が繰り広げられたことに抗議する人々の写真が大きく1面を飾っています。この新聞は東京都千代田区の国会図書館と都立中央図書館、東京大学本郷と駒場の図書館でも閲覧が可能だそうです。毎週発行のタブロイド判。多くのアメリカ在住の人々が日本の情報に接する機会となる紙面なのですね。

そして私が手にしているのが、その公演を終えての報道記事で、同じく3面総合面に掲載。

1面では、最近日本でも導入が検討されている「外国人料金」徴収がトップ記事で、その下に22日に来館されたアーロン・ジェロー教授が所属されている「イエール大学が授業料全額免除 世帯年収20万ドル未満の新入生対象」の見出し。年収10万ドル未満の家庭では、授業料に加え。住居費や食費など大学生活に伴う関連費用も無償とするとあります。比べて日本はどうでしょう。大学を出ても奨学金返済で困難な生活を余儀なくされている若者の話をよく耳にします。雑巾のように国民から税を搾り取り、それを軍事費など国民が願ってもいない方面に運用している国の政策に怒りを覚えずにはおれません。

中央の木村怜香能さんが手にしているのは、ニューヨーク州ロチェスターにあるジョージ・イーストマン・ミュージアムの5~6月のイベントを紹介する冊子(全15頁)。

その13頁に、5月29日夜7時半から紙フィルムの特別上映会(モンロー郡からの資金提供で無料)がドライデン・シアターで開催される案内が載っています。画像が当館所蔵の『特急忠臣蔵』で、当館名もクレジットされていて嬉しいです。日本紙フィルムプロジェクトのリーダーであるエリック・フェイデン教授の解説に続き、お二人が演奏して上映されました。ここで、私どもがいつもお世話になっているロチェスター大学のジョアン・ベルナルディ教授とも再会されたそうです。

最初に掲げた写真の後方に映り込んでいる黒いTシャツは、2015年から毎年春にジョージ・イーストマン・ミュージアムで開催されているナイトレート・ピクチャー・ショーの記念グッズで、ジョアン先生からプレゼントして頂いたもの。今年の上映会は先日終わりましたが、今年は特別にアメリカ議会図書館が所蔵している紙フィルムについてのイベントがありました。こちらで触れて書きました。

ところで、6月12日にはエリック先生の義理の妹ジェニファーさんとお友達が来館。エリック先生のお仕事をとても誇りに思っておられるのが感じられました。

せっかくなので、ジェニファーさんが紙フィルムを手に、私がレフシーの映写機を手にして写真を撮りました。フィラデルフィアから遠路はるばるようこそおいで下さいました💖

ところで、デュオ夢乃さんが来館されたのは、27日(土)午後2時、興聖寺涅槃堂(京都市上京区堀川通寺之内上る)で開催される「デュオ夢乃リサイタル―Air Vol.3ー」出演のためです。お聞きしたところ、このお寺での演奏は恒例行事なのだそうです。昨日もその打合せのために興聖寺へ行っての帰りにお立ち寄り頂きました。

興聖寺と言えば、武将でもありますが茶人としてよく知られた古田織部の菩提寺でもあり、昭和に入ってから「織部寺」として呼ばれるようになったそうです。私が京都府南部に住まいし、「木津川の地名を歩く会」を主宰していた時に、加茂町にある解脱上人貞慶さん縁で、国宝五重塔で知られる海住山寺へも行きましたが、その寺が所蔵する「阿弥陀浄土図」とおそらく一対だろうと言われている興聖寺所蔵「兜率天曼荼羅」(重文)の二幅が奈良国立博物館で展示されているのを見に行ったことがありました。http://blog.livedoor.jp/rekishi_tanbou/archives/1690141.html
その時から一度興聖寺を訪れたいと思っていましたが、こうしてお参りできる機会を得るとは面白いご縁です。そして、ミュージアムからも近いし、ヒビが入った左足で松葉杖をついての訪問は難しいかもしれませんが、お天気さえよければ、出口周辺でお聞きしながら、大きくて立派な「兜率天曼荼羅」を可能なら眺めてみたいです。

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