2026.05.14column
3月の出会いから(5)
3月20日は京都新聞連載「おとなナビ+」を読んで、ミュージアム近くにある富山県利賀村連絡所「享友会館」を探訪し、その足で、この日から始まった詩人茨木のりこ生誕100年ことば展「自分の感受性くらい」(@bluebookgallery、土日祝のみ開館、5月31日迄)を見学。京都御苑で枝垂れ紅梅や桜で花見をして暢気に町家へ戻ったら、里見徳太郎さんがお帰りになった直後でした。実際にお目にかかれず残念。里見さんとは、2019年同館担当エリア内で見つかった映画館関係の資料調査の一環で来館いただいて以来のお付き合いです。当館に展示している「アーバン型35㎜映写機」とよく似た映写機が含まれていたようです。
その後も、乙訓郡屈指の古社、向日神社の調査記録から、余り知られていない日本画家六人部暉峰(むとべきほう)の存在に気付き、興味を持って調査されたりと活躍されてきましたが、「社会人生活の(おそらく)最後のキャリアは自然が豊かなところで体を動かして働きたい」と3月いっぱいで退職され、4月から京都部南部の和束町で茶農家に転身。公務員になる前は、有田市で4か月漁師も経験されたことがあったそうで、その意外な履歴に驚きつつも、1回きりの人生だから、自分の思うがまま人生を全うするのも里見さんらしいかなと思い、心からエールを送ります。いつか彼が作ったお茶で一服したい。
2021年7月24日映画『祇園祭』(1968年)に関したイベントをした折にご参加いただき、この映画にとても感動してパンフレットなどを集めたのだそうですが、「茶農家に転身するので、活用の見込みもないので、個人で持っていても勿体ないように思われ」と下掲写真の貴重な『祇園祭』のパンフレット、キネ旬、林屋辰三郎さん著『祇園祭』を寄贈して頂きました。

私どもは、2019年から幾度となく映画『祇園祭』に関する催しをやってきました。昨年は半世紀ぶりに復活した弓矢町の武者行列に、私たちなりに密着して6月14日八坂神社近くの弥栄ふれあいサロンで講演会を開催しました。
遠方の方から「聞きたかった」という声が届いておりましたので、他にもそういう方がおられるかもしれないと思い、今年は7月5日(日)13時半から、京都市歴史資料館長下坂 守先生の講演記録映像(手違いにより、多少音声が聞き取りにくいかもしれません)と、私どもなりに弓矢町の武者行列に密着した記録映像をご覧いただきます。動画としては最古と思われる山鉾巡行の映像とパテ・ベビー(9.5㎜)で撮影された武者行列の映像(チラシ下部分掲載)も上映します。
その折に、映画『祇園祭』製作最初の契機になった上掲写真の赤い表紙本『祇園祭』とパンフレットも展示しようと思います。この赤い表紙本は、林屋辰三郎さんの指導を受けた当時の学生さんたちが作った紙芝居『祇園祭』を収録していますが、同じように作った幻燈『祇園祭』も上演します。立命館大学田中聡先生、京都大学人文科学研究所福家崇洋先生のご協力でお借りして、朗読ボランティアをされている岡田佳美さんと私で演じます。この幻燈『祇園祭』は、
2024年7月26日旧伴家住宅での披露に続く、2回目の披露で珍しい機会になりましょう。
そしてこの日は、『祇園祭祭礼図屏風』など戦国・桃山時代から江戸時代にかけて描かれた絵に登場する母衣(ほろ)武者の生き人形をお借りしてご覧にいれます。実は昨日所有者様から了承を得たばかりのホットな話題です。人形好きの私は、昨年偶然この人形を目にして以来、祇園祭のイベントでご紹介できるのを夢見てきました。それが叶うことが本当に嬉しくって、飛び上がりました‼
詳細は決まり次第、ご案内いたします。ぜひ多くの方にご覧いただきたいと願っています。
同じ20日夕刻、韓国の女子大学生さんが来館し、「映画を大きなスクリーンで上映して見たいのですが、可能ですか?」と尋ねられ、いきなりなことでびっくりポン!会話しているうちに大まかなことがわかったので、翌21日夕刻から上映することに。
Jung Hoe Linさん、Sye Young Parkさん、Sujung Shimさん、Juntaek Limさんの4人は、韓国の東國大學校の在校生ディレクター2人(左側)と卒業生ディレクター2人(右側)。夕刻から貸し切りで観たのは『Who stole my cross』という作品で、2年前に製作した作品。このあと直ぐにカンヌ映画祭に出品するのだと聞いて、二度目のびっくりポン‼ そういえば、今年のカンヌ映画祭がスタートしたばかり(現地時間2026年5月12日〜23日に開催)。なので、上映の首尾は如何かと思い、今メールを送りました。今年の公式選出作品(コンペティション部門、ある視点部門、ミッドナイトスクリーニング等)主要リストには残念ながらこのタイトルが確認できませんが、若手映画監督の場合は▼マルシェ・ドゥ・フィルム(市場部門):世界中のバイヤーに売るための「マーケット」での上映▼短編部門や学生部門(ラ・シネフ)▼自主上映やサイドバーイベントとして、公式以外のプログラムで上映されている可能性がありますから、彼らから良い便りが届くことを祈っています。
当館のことは京都旅行中に検索をして見つけたそうです。試写後に館内を説明しました。大変興味を持って見学していただき、「とても素敵な場所で上映してくれて嬉しかったです。本当に良かったです」と感想を述べてくださいました。若い彼らには、今後益々の活躍を期待しています‼
最近、カナダのジャック・パーカーさんとメールを交わしていることもあり、カナダには親しみを覚えます。団体は、サイクリングに情熱を持つ訪問者に日本の美しさ、文化、食を紹介することだそうです。その中に当館も含めて下さり、感謝しています。
ようこそおいで下さいました。天候にも恵まれてサイクリング日和でしたね🌸