おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2024.02.07column

海外からのお客様

1月30日夕方金閣寺へ行く前に覗いてくださり、翌日に出直して見学に来て下さったベアタさん。ポーランドのワルシャワからお越しのムービープロダクション「ダッカ」を運営されていて、カメラマンの息子さんが開催中の「京都フィルムメーカーズラボ」に参加されているので一緒に来日。聞けばベアタさんは、ロンドンに5年滞在中にメット・フィルムスクールで映画についての勉強をされて、今の活躍があるそうです。スマホにはたくさんの美しい映像が収まっていて、いくつかを見せて貰いました。

2日に来館されたカリフォルニアのウエストリイからお越しのゴードンさんは先のブログで紹介しました。その翌日3日にマレーシアからお越しのサエ―ム・ムハマドさんも「京都フィルムメーカーズラボ」に参加。お国ではプロデューサー/ディレクターとしてご活躍。

展示しているアリ・フレックスのカメラに夢中だった様子。「フィルムで撮ってみたい」と話しておられたとか。叶うと良いですね。ハリウッドなどはフィルムで撮られた作品が増えていますから。

4日は、ベアタさんのご子息のパトリックさんが、お母様と研修仲間のムハマドさんから聞いて「百聞は一見に如かず」と見学に。

研修でも撮影を専攻されたパトリックスさんは、ミッチェルNCのムーブメント(心臓部)や

日本の「高密精機」で作られた木製カメラの仕組みにも興味津々。手回しですが、いろんな機能があって優れモノの精密機械です。フェード・インやフェード・アウトが手動で行えるので、熱心に操作体験されていました。また、スマホに入っている自作作品やご家族が作られたコマ撮りアニメーションなども見せて貰いました。

凄く背が高い青年で、私の身長に合わせての記念写真。「今度また日本に来たときは、必ず寄る」と仰って下さったので、メールアドレスの交換をし、インスタグラムでも繋がりました。1980年ユネスコ世界遺産に登録されたワルシャワ歴史地区、一度は訪ねてみたい美しい都市です。

そして7日にお越し頂いたのは、イギリスのウォリック大学から名古屋大学に短期滞在して日本映画研究をされているアラステア・フィリップス先生。オックスフォードにピンでマーキング。今展示している着物に描かれた映画柄に興味を持たれて来館。お繋ぎ頂いた名古屋大学の小川翔太先生によると『BFI Japanese Cinema Book』という大著を共編されていたり、フランス映画と並んで日本映画についても多く執筆され、日本映画史にも通じておられるそうです。

おもちゃ映画の映写体験と古い国産動画『おもちゃ映画de玉手箱』を見て貰った直後だったので、部屋の照明を落としていて、ちょっと暗い写真になり申し訳なかったのですが、先生のにこやかな笑顔に救われます。イギリスの大学の先生という事で、記憶にある5年前の3月に書いた記事をお見せしたら、そこに載っているロンドン大学のスタンディッシュ教授や、セインズベリー日本藝術研究所のジェニファー・コーツ先生もご存知で、「早速今夜、ジェニファーさんに、おもちゃ映画ミュージアムを訪問したことをメールします」と言って下さいました💗

「着物の柄もメディアの一つだった」と話しましたら、「大変面白くて興味深い」と言って下さいました。いろんなものをお見せしながら、おしゃべりをして親しくなれたのに、もうすぐ帰国されるのだとか。帰国前にお会いできて嬉しかったです。またいつかお会いできる機会があれば良いですね。1月5日オープニングイベントの折にコメントをして下さった吉岡洋先生に教わったことがあるという戸矢崎さんと一緒に記念写真を撮りました。

名残惜しいので、ここでも記念写真を一枚。ちなみに私の隣に飾っている羽織は漆糸で織られた羽織で、羽裏にフリッツ・ラング監督が100年後の未来を描いた『メトロポリス』(1927年公開)がデザインされています。どのような人が着ておられたのでしょうか?手がかりが得られたら良いのですけど…。その隣に大きな縦長の『メトロポリス』のポスターを並べています。そういう話もしながら、フィリップス先生とお話しできたのも光栄です。

皆様、ようこそおいで下さいました。出会いに乾杯です‼

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