おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2015.06.05column

今日のできごと

午前10時半、おもちゃ映画ミュージアムに、活弁士・大森くみこさんをお招きし、一緒におもちゃ映画とおもちゃ映写機について勉強しました。お客様から「こんなにたくさんの映写機を、よう集めはりましたなぁ」と言われるのですが、狭い我が家にある時は、家族にとって館長が精魂込めたこれらの道具たちは、正直言って「ただの迷惑な存在」でしかありませんでした。

でも、今日館長から映画前史に位置づけられる銀板、湿板、鉄版bなどの写真、鏡で反射して動いて見えるプラキシスコープなどの光学玩具、様々な形状のマジック・ランタン(幻灯機)、ローソク、アルコールランプ、バーナー、電気と進化するおもちゃ映写機の数々を実際に動かしながら説明してもらっているうちに、道具たちに「今まで失礼なことを思っていて、すみませんでした」と謝りたくなりました。どれもこれも素敵で、宝物に輝いて見え、1920~30年代の人々が心躍らして楽しんだ世界を垣間見ることができました。

今日の経験から、今後は少人数の定員で時間を決めて、館長による解説と実演、体験ができるようにしたいと思っています。照明を落とした部屋でマジック・ランタンで楽しめば、きっと思い出に残ることでしょう。詳細は後日。

昼頃、関西テレビのディレクターが、同局番組「ワンダー」で3日夕方に紹介いただいた「おもちゃ映画ミュージアム」の映像を持参いただきました。新聞の見出しでは「ブリキの映写機が映し出す無声映画の世界」となっています。何人もの人から、「番組を見た」と言ってもらい、実際足を運んで下さる人も。映像には、お向かいの番犬「こてつ」君も写っていました。彼にとっては、テレビデビューでしょうか?

夕方NHK大阪放送局「関西ラジオワイド」の「旬の人・時の人」の生放送がありました。午後から簡単な打ち合わせがあり、午後5時すぎ本番。あっという間の出来事でしたが、これも番組が生で作られる様子を見学できて面白かったです。

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同番組のホームページの「Today's  Photo」に「おもちゃ映画ミュージアム」の写真が掲載されています。リポーターの根木おおみさん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

そして、今日最後に、大森くみこさんにも手伝ってもらい、フィルムの栞作り。復元した貴重な映像をもとに本物のフィルムにプリントしたものです。50種類の映像を用いて作っています。今、入館していただいた方に、このフィルム栞、または、同様に復元した映像をもとに作った缶バッジをプレゼントしています。

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一日勉強してお疲れのところ、栞作りまで手伝っていただき恐縮していますが、彼女のにこやかな笑顔、楽しいおしゃべりを聞いていると心がなごみます。今日勉強されたことは、7月初めに台湾で開催される台北映画祭の無声映画公演に活かされます。彼女の今後の活躍が、ますます楽しみです。

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