おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2017.11.07column

アニメーション作家・福島治先生から届いた「驚き盤」

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今日届いたばかりの「驚き盤」。送り主は、(有)アニメ屋の福島 治先生。10月14日に来館いただいた「G9+1」のメンバーのお一人。帽子がトレードマークなのでしょうか、14日も、そして翌日の京都国際映画祭本番でも被っておられました。1960年代にビデオプロモーションでアニメCM制作に携わり、70年フリーランスになられてからは、NHK「みんなのうた」や「おかあさんといっしょ」、TBS「ブロードキャスター」のオープニングなどを手掛けられました。

「G9+1」のみなさんには、ここは「みんなドンピシャな場所ですから」(古川タク先生)ということで、とても楽しんでくださいました。同封のお手紙によれば、「子供の頃に、あるオモチャ屋の前を通ると、そこのウインドーには35㎜の手回し式のオモチャ映写機が燦然と飾られていて、いつも通る度にワクワクして見入ったことを思い出しました。残念ながら子供にとっては到底手が出せる金額ではなく羨望の眼でただ眺めるのみ、そのオモチャ映写機は今でもハッキリその形は記憶していて、もしかしてミュージアムで見つけられるかな…と期待したけれどハズレました。」

国産のオモチャ映写機もたくさん展示しているのですが、ぴったり「これだ‼」というのがなくて残念でした。もし仮にあったとしたら、どのような展開になったかしら?一気に福島先生は「治クン」にタイムスリップして、どれほど喜ばれたでしょう。何だかとても申し訳ないような気もします。それほど、少年の心をとらえた高級玩具だったことが良くわかります。

14日お帰りになるときに、メンバーの方それぞれに、真新しい「驚き盤」の台紙をお渡しして「できれば描いて欲しい」と厚かましいお願いをしました。福島先生は、その完成第1号。タイトルは「自分で頭を」。それだけでなく、以前作られた「驚き盤」4作品も一緒に動画にして下さいました。タイトルは「一口パックリ」「シーソー」「ベートーベン」「地球に杭」。当然のことながら、プロは違いますね!どれもみ~んな面白いです。

写真上部に5枚のアニメ下敷きがありますが、25年前に遊びで作られたものだそうです。早速割り箸の先にピンで留めて、鏡の前で動かすと、跳び箱をする女の子のアニメーションが楽しめます。初めから「丸いもの」と決め込んでいましたが、「驚き盤」として遊べる四角い下敷き。「なるほどなぁ」と感心しながら、また鏡の前で、クルクル回して遊んでいます。

何より楽しいのが、封筒に書かれた宛先の文字ですね。この文字も「驚き盤」のように回っているかのよう。14日は、どちらかといえば静かな先生でしたので余りおしゃべりしませんでしたが、「こんなお茶目な先生だったのなら、もっとお話したかったなぁ」と今頃。また次にお会いできる時を楽しみに待ちましょう。

福島先生、どうもありがとうございました。早速飾りましたよ‼

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送っていただいた作品のひとつ「ベートーべン」。飽きずに眺めていられますねぇ。いずれ「G9+1」の皆さんの作品が揃ったら、一枚に編集してお返ししようと思っています。楽しみは、これから当分続きます。

 

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