おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2019.05.11column

ドキュメンタリー映画『まわる映写機 めぐる人生』

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森田惠子監督から届いたチラシ『まわる映写機 めぐる人生』(2018年)。大阪のシアターセブンで5月18~24日に上映されます。18日と19日は10時40分から、トーク付きで上映され、20~24日は11時~の上映になります。あいにく森田監督がトークイベントに登壇される18、19日は当館の催しと重なるので私共は見に行けないのですが、当館には来れないけれど、大阪十三なら行けるという方は、ぜひお運びください。

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これは、2016年12月4日エッセイスト武部好伸さんの講演「映画の渡来、120年目の真相~日本の映画発祥地は京都ではなく、大阪だった~!?」をした時の写真。一番後方に森田監督が立って撮影をされています。映画発祥にまつわるお話が聞けると取材に来られました。

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講演が始まる前に見学に来られた方に、森田監督自らおもちゃ映写機について説明をされている様子。『まわる映写機 めぐる人生』には、連れ合いが手回し映写機を操作している場面も映っています。オープニングに「写真が動くと良いなぁ~」との思いから生まれた映画の仕組みをわかりやすく説明する場面に連れ合いも登場します。

現実をそのまま写す写真と静止画が動いて見える光学玩具と拡大して大勢で見ることができる幻燈機の三つから蒸気機関車が誕生したのと同じ19世紀産業革命の時代に映画が誕生しました。おもちゃ映写機には、クロスカムという駆動方式と、シャッターが付いている掻き落とし(はたき落とし)の2種類の仕組みしかなくて、その2つの仕組みを連れ合いが説明している様子が映っています。余談ですが、この仕組みを海外の人にも説明するべく文章を書いて、親交があるバックネル大学の日本語に長けているエリザベス先生とメディア考古学が専門のエリック先生に尽力していただいて英訳して掲示していますが、今もって機械音痴の私はこの説明が苦手です(笑)。

話を戻して、その2つの仕組みに関する知識を持って、森田監督の“映画を映すことに心をかたむけた人”’を訪ねる旅が始まります。映写技師さんだけでなく、自主上映会のベテランさんから、若い人たちの挑戦まで、いろいろな人が登場します。

この作品は、『小さな町の小さな映画館』『旅する映写機』に続く映画にまつわる三部作の完結編です。いずれも映画に対する思いに溢れた作品で、この完結編をご覧になって興味をお持ちになられたら、ぜひ後の2作も上映する企画を立てて下されば、と思います。うちでもいつかそういう場を設けられたらと思っています。

十三の後は、5月25日~6月7日に『まわる映写機 めぐる人生』にも登場する日本で一番古い映画館「高田世界館」での上映が決まっているそうです。

公式サイトはこちらをご覧ください。

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