おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2015.10.19column

明日夕方、NHK「京いちにち」で放送されます

京都国際映画祭2015が、昨日盛会裏に無事終了しました。当館が関わるサイレント映画部門も好評を博し、来年につながる充実した内容でお送りすることができ安堵しています。関係者の皆様、お疲れさまでした。そして、心から御礼申し上げます。

大江能楽堂昨日は、京都市中京区の大江能楽堂で無声映画の上映が行われました。司会は清水圭さん。午前11時から、今回発見された尾上松之助最晩年の「実録忠臣蔵」(1926年、パテベビー完全版)をデジタル初上映。マスコミなどでも報道され、関心を寄せた多くの人々が全国各地から足を運んでくださいました。そればかりでなく、ミュージアムで「尾上松之助展」を事前学習された映画を学ぶアメリカの留学生さんたちもたくさん観に来ていただき、日本の伝統文化である能舞台で、活弁上映という日本独特の語りの世界を味わっていただくことができました。

大江能楽堂は、観世流大江家5世又三郎が、1908(明治41)年に創建し、1919(大正8)年に現在の規模に改築した建物だそうです。改築されたときは、尾上松之助さんが同じ京都において、活動写真の世界で超多忙を極めていたころですね(大正6年には、月9本もの作品に主演していたそうです)。

伝統を感じる趣のある舞台で、松之助さんの役者としての生涯と日活の社運を賭けたこの超大作を、世界中で活動写真弁士として活躍する片岡一郎さんと薩摩琵琶の川嶋信子さんの演奏で鑑賞できる幸せ。来場された皆さんが抱かれた感想だろうと推察します。

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片岡弁士は、昨日のFacebookで「今回は気合入れました。13年の弁士生活で確実にベスト10入りする気合の入れ方でした。実に光栄な嬉しい仕事を頂き感謝です」と綴っておられます。初めて活弁付無声映画の上映をご覧になられた方もおられると思いますが、その面白さをより多くの人に伝えて、ファンになってください。ミュージアムもそのために一生懸命活動していきます。

映画祭初日の15日朝7時45分からNHK「おはよう関西」で、松之助フィルムについて放送してくださいました。さすがNHK、いろんな方から「見たよ!!」という連絡をいただきました。ありがたいことだと感謝で一杯です。若いディレクターさんがとても興味を持ち、取材してくれたおかげですが、さらに追加取材ということで、昨日もカメラを回してくださいました。明日20日午後6時半からの「京いちにち」で放送される予定です。インタビューには、早稲田大学の坪内逍遥記念演劇博物館副館長児玉竜一先生や上田学先生、それにアメリカの留学生たちもこたえてくださったようですから、カットされずに皆さんのコメントが反映されていたら良いですね。

児玉先生、上田先生ともミュージアムに来館いただき、松之助さんの作品や、大正15年9月16日に営まれた葬儀の記録映像を見ていただき、レコードに吹き込まれた松之助さんの声なども聴いて、資料もご覧いただきました。いずれ先生方の研究が進み、その成果をミュージアムで発表していただくことを期待しております。なお、16日によしもと祇園花月で上映した尾上松之助さん主演「雷門大火 血染の纏」は、早稲田大学演劇博物館の協力で上映できました。深く御礼申し上げます。あわせて、残された記録など資料が不十分で難しいこの演目を見事に手掛けていただきました活動写真弁士の澤登翠さんとサイレントピアニストの柳下美恵さんにも心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

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