おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2021.02.08column

「活動写真弁士の世界展」第2期黄金時代、始まっています‼

昨日7日は、女優入江たか子さん生誕110年でした。

展示中の入江たか子さん『瀧の白糸』(1933年)の写真。入江さんの代表作です。第1期は阪東妻三郎さんや大河内傳次郎さんら時代劇で活躍した男性俳優の写真を掲示しましたが、第2期は女優さんの写真でモノクロといえども華やかに。

右から栗島すみ子さん、酒井米子さん、伏見直江さん(先日、帝キネを調べていて、「市川百々之助や霧島直子が活躍していた」と東大阪市のパンフレットに書いてあって、さて?と思いましたが、伏見直江は帝キネ退社後の芸名でした)、入江たか子さん、山路ふみ子さん、梅村蓉子さん、森 静子さん、山田五十鈴さん、砂田駒子さん、そして田中絹代さん。

この絵は、『風俗画報』第138号(1897〈明治30〉年4月10日号)に掲載されている1枚で、1897年3月6日、関東で初めて映画が一般公開されたときの様子。場所は神田の多目的会場「錦旗館」。新居商会がヴァイタスコープを使って上映し、弁士は十文字大元。「写真が動く」様子にみんな食い入るように見入っています。手を上げて拍手喝采している人の姿も。それにしても大きな会場だったのですね。

それからどんどん映画が普及し、今展示している黄金期に。なにぶん場所が狭いので、数多くのコレクションの中から、何を掲示しようか、片岡さんは資料選びに随分悩まれたことでしょう。

6日から京都文化博物館で始まった映画『羅生門』展の監修のため京都入りされていた国立映画アーカイブの岡田秀則さんが、5日展示を見に来てくださいました。Facebookで「分野を定めて、集めることを決意した人間が懸命に『集めた』資料だとよく分かる。敬意を表します」と書いておられました。写真は山﨑錦城さんが吹き込んだ映画劇『修羅八荒』のレコードをお聴きの様子。この作品は、おもちゃ映画として家庭用に販売されていた断片を所蔵しています。

岡田さんの言葉通り「本当によく集められたなぁ」と感心するばかりです。レコードジャケット『幕末』の語りは先述の山﨑錦城さん、同『雄呂血』の語りは関西弁士の代表格、伍東宏郎さん。『雄呂血』は「阪妻」こと、阪東妻三郎さんの無声映画時代の代表作です。

左上に徳川夢声さんの色紙があります。「丙午新春」とありますから1966年の筆ですね。もう一つ、徳川夢声さんの直筆があります。

3期通しでご覧頂ける軸「水戸様に扮したる自画像」は、徳川夢声さんが得意にしていた自画像だそうです。

『時代劇映画伴奏曲集』は前篇と後篇からなり、1927年に発行され、トーキー時代の1940年にも発行されたそうです。赤い表紙が目を惹く『ストトン節』は、1924年添田さつきさんによって作詞・作曲され、池田義信監督、飯田蝶子さんらが出演する映画にもなりました。

等々、珍しいもの、見て楽しいものなどいろいろあります。コロナ禍でお出かけにくい状況ではありますが、通り庭で風が通り、天井が高い京町家での展示をお楽しみ頂ければ幸いに存じます。

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