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Toy Film Museum

2021.02.14column

「京都ニュース」の生みの親、公選2代目京都市長高山義三さん

昨日の京都新聞に載っていた19代(公選2代目の)京都市長、高山義三さんを写真で紹介した記事。弁護士業を経て、市長に当選し、4期16年に亘って活躍されました。市民新聞創刊や市民映画祭、1956年市民憲章制定、市交響楽団創設、1958年にはパリ市と友情都市盟約、以降ボストン市やフィレンツエ市、プラハ市などとの国際交流に努め、国際会議場誘致や文化財保護、地場産業を支援した産業まつりや観光としての祇園祭など、様々な分野で手腕を発揮されました。私どもは日頃「京都ニュース」の保存と活用を訴えていますが、その「京都ニュース」の生みの親も高山義三さんでした。

在任は1950年2月10日~1966年2月4日。映画館で本編映画の前に上映された「京都ニュース」が当時の市と広報協会で制作されたのは1956~94年ですから、高山さんから始まって、20代井上清一さん、21代富井清さん、22代舩橋求己さん、23代目今川正彦さん、24代田邊朋之さん(1989年8月30日~1996年1月29日)在任中までのこと。

こうして振り返ると、6人の歴代市長さんが市政を担っておられた間の京都の市政報告や祭事、景観の変化などが映像として記録された貴重なものだと改めて思います。これこそが、市民に見える政治だったのです。25代桝本頼兼さんを経て、現在の26代(公選9代目)門川大作京都市長さんには、直接貴重な京都の歴史が記録された映像だからきちんと保存して活用することが大切だと訴えましたが、「過去の事業にお金は出さない」方針だそうです。担当者が言ったのか、市長が言ったのか、「映画都市、文化都市・京都」が聞いて呆れます。

上掲記事に、高山市長が「私の在任中は清潔な市政であった」とあるのが眩しいですね。現在の京都市政のことはわかりませんが、国の中枢におられる方たちの政治の有り様はこれの真逆と言わざるを得ない状況が続いています。今本当に求められているのは、こうした「清潔な政治」です。

参考に「京都ニュース」で見る高山市長と山本富士子さん(№8)とサンタ姿の高山市長(№24)を貼ります。

 

 

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