おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2021.12.03column

明日4日、ジョルジュ・メリエス生誕160年記念して講演会と参考上映開催‼

『月世界旅行』(1902年)で知られるジョルジュ・メリエスはフランスのパリで1861年12月8日に生まれ、1938年1月21日に76歳で亡くなっています。今回参考上映で協力して下さったフィルムコレクターの三品幸博さんから「今年は生誕160年の節目だ」と教えて貰ったことから、今回の企画が生まれました。

11月26日まで開催していた「大映京都特撮映画の特撮技術『画合成』原画展」をしていましたが、メリエスは、その特撮(SFX)の創始者と言われています。多重露光や低速度撮影、ディゾルブ、ストップモーションの初歩的なものも開発しました。手彩色のカラー映画も作っています。

日本で言えば尾上松之助の『豪傑児雷也』が、その先駆けですが、それが製作されたのは1921年のことですから、メリエスの創作は随分前のことになります。

マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』(2011年)は、第84回アカデミー賞で11部門にノミネートされ、5部門で受賞した名作です。その最後にメリエスの晩年が描かれていたことで記憶されている方も多いでしょう。この映画には、当館で見つかって世界発信のニュースにもなったチャリー・チェイス主演『キゲキ・キャメラマン』のポスターが映画館に貼ってあるという場面もありました。

サイレントコメディ研究家のいいをじゅんこさんによれば、メリエスが映画作りをやめたときに、ネガフィルムを自宅の庭で燃やしてしまったと言われていましたが、実はメリエスの弁護士が保管していたものがアメリカに現存していて、アーカイブ作業がされているという話を一昨年聞かれたそうです。

マット画の展示で、多くの特撮ファンがおられることがわかりました。ぜひその特撮を編み出した最初の人物ジョルジュ・メリエスについてのお話と作品上映を見聞しに足をお運び下さい‼

講師は、フランス映画に詳しい大阪大学の東 志保先生にお願いしました。タイトルは「ジョルジュ・メリエスのアクチュアリティ:幻想と現実」です。

古い京町家を改修して使っていて、隙間が多いこともあり、暖房していても寒いです。どうぞ暖かい服装でお越し下さいませ。お席に余裕がございますので、当日参加もできます。ご来場をお待ちしております。

 

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