おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2023.01.27column

草原真知子早稲田大学名誉教授から幻灯機・映写機を8台寄贈頂きました‼

早稲田大学名誉教授の草原真知子先生から、16日、24日の二日にわたって幻灯機・映写機を合計8台寄贈頂きました。

①アンクルサムの紙フィルムプロジェクター。

当館にも同じものがあります。紙フィルムを見るための道具。この映写機については、以前こちらで書いています。

②ガラスの種板を見るための幻灯機。ドイツに本社があるOSRAM社製の40ワットの電球が付いています。

③アメリカのボストンにあるキーストン社製「ムービーグラフ」プロジェクター。35㎜フィルム映写機で、スライド型のガラス種板も映写できました。型番575Wで、40ワットの電球付き。

「このおもちゃのプロジェクターは安全でゆっくり燃えるフィルム(アセテートフィルムのこと)のみで使用するために販売されています」とプレートに書いてあります。35mmフィルム映写時の注意書き。

④小ぶりのフィルム幻灯機でハンガリーの「LEMEZÁRUGYÁR」製。

⑤色違いで、ハンガリーの「LEMEZÁRUGYÁR」製幻灯機がもう一台。「監督者と一緒の時のみ使用。ランプを交換したり、デバイスの中に手を差し伸べたりできるのは、プラグを抜いて電源を切った状態で」と注意書きが小さいプレートに書いてあります。

⑥アメリカ製のロータリー式フィルム幻灯機。

乾電池2本をセット。装填したカセットを中央下側のレバーを押し下げると1コマずつ動きます。前方にセットして映し出しすスクリーンもついていたようですが、それは失われているようです。真ん中の丸いつまみは電源スイッチ。

ピントの調節は固定されています。「子供スライド劇場 仮面ライダーV3」と見えるように、プラスチック製で新しいものです。

⑦ドイツのDUX製の落射鏡(反射式のプロジェクター)です。これはベークライト樹脂ですが、のちのプラスチック製のものは1950年代のアメリカで広く普及したようです。

本体の下に置いた絵はがきや紙焼き写真などを拡大して投影して楽しんだ道具。操作しやすいよう、また熱で熱くなるので、取っ手が付いています。

試している様子。当館には、木製の「万能映写機」がありますが、似た道具ですね。

⑧エルツァイト・ムべク社のフィルム幻灯機。これもハンガリー製なのでしょうか?上のつまみを持ち上げると、「LEMEZÁRUGYÁR」製のものと同じようにフィルムを掛けられるようになっています。

注意書きが、先に紹介したハンガリー製のプロジェクターと似ています。

これらのものも含めて、3月の「マジック・ランタン~さまざまな幻灯の楽しみ~」の時に並べる予定です。どうぞ、お楽しみになさって下さい。

 

 

 

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