おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2015.10.19column

京都国際映画祭2015

2回目を迎えた京都国際映画祭2015に向けて、サイレント映画に英語字幕の準備など連日作業する様子を「大変だなぁ」と思いながら傍で見ておりました。サイレント映画を見ていると、「おっと、いけねぇ」「危ない、危ない」など勝手に言葉が出てきます。それぞれの思い、感じ方で映画を語る面白さ。今、活弁のワークショップをやりたいと画策中です。見るのもいいけど、やるのもきっと面白いはず。来館者には、すでに参加を表明している人が何人もおられて、あとは講師を務める人の決断次第!

今年はサイレント映画枠が1つ増えて、4枠に。司会はすべて清水圭さん。16日は、近年発見された尾上松之助主演「雷門大火 血染の纏」と当館所蔵の「中山安兵衛」「荒木又右衛門」の断片を澤登翠さんの活弁と柳下美恵さんの伴奏、17日は「怒涛のおもちゃ映画特集 第2弾」、「ちびっ子ギャング ドッグ・デイズ」「ちびっ子ギャング モンキー・ビジネス」、そして「雷電」を山崎バニラさん、18日午前中は、生誕140年の節目の年に発見された尾上松之助主演「実録忠臣蔵」を片岡一郎さんの活弁と川嶋信子さんの薩摩琵琶演奏で、午後は喜劇映画のルーツ ファッティとキートンの「コニー・アイランド」「デブ君の給仕」そして、同時代の喜劇人傑作選を喜劇映画研究会の新野敏也さんの解説付きで上映しました。

既に昨日午前中の上映については書きましたが、午後の活動写真弁士大森くみこさん、キーボード藤代敦さん、パーカッション・トイピアノMomeeさんによる喜劇映画上映もとっても面白かったです。ゲストは、ちょっとふっくらしたよしもと芸人の「おかずクラブ」の二人。おそらく事前打ち合わせはなかったのでしょうが、新野さんとの掛け合いが面白くて、大いに盛り上がりました。どれも皆面白かったのですが、最初に上映した関西弁丸出しの「コニーアイランド」は絶品で、即、観客の心をつかみ、笑いの渦へと引き込みました。子供がゲラゲラ笑い、つられて大人も笑い。何とも愉快な時間でした。

喜劇が低く見られて、忘れられる時期もあったそうですが、もっと評価すべきだと発掘された作品群を、レーザーポインターで指し示しながら解説する新野さんのコーナーも秀逸でした。トイピアノの音色を聴いていると、おもちゃ映画ミュージアムにピッタリ。このあと繰り広げられたクロージングパーティで早速、大森さんらに持ちかけました。いずれ実現すると思います。

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映画祭を通じて、たくさんの人と出会い、新たなアイデアが生まれました。ふと思うことは、おもちゃ映画ミュージアムを設立した理由の一つに、「人と人が出会い、情報を交換し、新たな化学反応が生まれる場にしたい」ということ。開館して5か月経ちました。なかなか実現しているとはいいがたいですが、その方向で揺るがずに歩んでいきたいと思っています。

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晴れやかな祇園の芸妓さんらの踊りで開幕した映画祭。15~18日に、よしもと祇園花月をメイン会場に、イオンシネマ京都桂川、京都市役所前広場、元・立誠小学校、大江能楽堂、京都文化博物館などで映画65作品の上映やアート作品約140点の展示が行われました。

映画も、アートも、工芸も、演芸もと欲張りな映画祭にふさわしく、西川きよしさんや桂三枝さんなど、著名な人がいっぱいで、にぎやかなオープニングパーティー会場。中央の鏡開きにお集まりの皆様は、左から三船敏郎賞の仲代達矢さん、ロックンロールムービー2DAYSの内田裕也さん、映画祭実行委員長の中島貞夫監督、俳優で監督の津川雅彦さん、アンバサダーの桃井かおりさん、元宙組男役トップスターの鳳稀(おうき)かなめさん、牧野省三賞のスクリプターの野上照代さん。

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こちらは、18日のクロージングパーティーでのアンバサダーの板尾創路さんと桃井かおりさん。とても素敵です。この日午後5時時点の集計では、4日間で約27万人が来場し、昨年の約4万人から大幅に増加したということです。スタッフの方々のご尽力ぶりを見聞きしていたので、ご苦労が報われたのではないかと思います。お世話になった皆様方に厚く御礼申し上げます。お疲れ様でした。

DSC03527写真は、大江能楽堂の帰りに見た京都市役所前広場の様子。オランダ人アーティスト、テオ・ヤンセンの最大級の作品「アニマリス・シアメシス」が広場中央に置かれていました。近くのテント内では、親子連れらが、小型のビーストの模型を工作中。よしもとのタレントさんらのステージもあって、にぎわっていました。

好天に恵まれて何よりの4日間でした。

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