おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2019.12.07column

京都民報8日付けに「戦争プロパガンダ展」の記事掲載‼

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8日(日)付けの京都民報に、4日から始まった「戦争プロパガンダ ポスター・雑誌・映画」のことを大きく掲載していただきました‼

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ポスター類は拡大して掲示しているので、迫力があります。「写真週報」や「アサヒグラフ」は実物を手にとって繰ることもできます。これらは、当団体理事で今春から定期的にボランティアとして活動してくださっている河田隆史さんのコレクションです。高校教師時代に授業で生徒さんたちに平和の尊さを伝えたいと集めて来られました。

つい先ほど帰られた埼玉県からお越しになった女性は、時間を費やしてご覧になっていました。「赫赫台湾沖航空戦」の見出しの1944(昭和19)年10月20日付け朝日新聞をご覧になりながら、涙を流しておられました。9月30日に亡くなったばかりのお母様から、台湾沖航空戦で戦死されたおじさまのことを良く聞いていたのだそう。出征される叔父様が飛行機で隊列を組んで行かれるとき、1機低空で飛んでいき、それが別れを告げに来られたものだったとか。「家族を護るために行く」と言っておられたという。

ポスターに添えられた河田さんのキャプションには「海軍は台湾沖航空戦で敵に甚大な損害を与えたと大本営発表したが、実際は全くの誤報で沈没した米艦は一隻もなかった。海軍はこの発表の誤りにすぐに気付いたが、大戦果との報道によりすでに国内では祝賀状態が広まり天皇から褒め言葉が出ていたので撤回できなかった。大本営発表はこのような誤認によるものだけでなく、意図的に戦果を過大報道することも多く、戦後は信用できない公式発表の代名詞となった」とあります。

「持ち上げておいて、落とす。『犬死にや』と母が言っていたが、これを読んでいたらかわいそうで涙が出た。展示を見ていると母が話してくれていた時代のことが、よく分かる」と仰っていました。同じ過ちを繰り返すことなく、戦争のない平和な時代をこれからも続けていけるよう、過去に学び、活かすことが大切だと思います。

おもちゃ映画の中から、『護れ熱河を』(1932年のニュース映画)、『護国の鬼 古賀連隊長』(1932年)、『戦線童話 子供と兵隊』(製作年不詳)、『敵前突破!友田伍長』(1938年)、『凸ちゃんの連戦連勝』(製作年不詳)、『昭和軍神肉弾三勇士』《1932)を常時上映していますし、『のらくろ一等兵』のレコードなどもあります。

先ほど、明日の研究発表会「ブラジル移民と満州移民送出の背景を探る」でご覧頂く1941年真珠湾攻撃から特攻隊がアメリカの軍艦や空母にぶつかっていく様子を記録したアメリカの実写映像を見ながら、壁に掲示している「若いもんは 空へ行くんだ」の勇ましいポスターも眼に入りました。万一この恐ろしい映像を先に見ることができていたなら、「天皇陛下万歳‼」と叫びながら突撃して死ぬことはできただろうかと思いました。怖いのは時代の「空気」ですね。誰も皆平和を望んでいるけれど、「敵が襲ってくる」と過剰に煽ることでどんどん戦争へ突き進んでいってしまいます。必要なのは何事も冷静に自分の目で見、耳で聞いたことを、自らが確認して分析すること。そして、必要だと思えば、世の中の空気に抗っても声を上げていくことだと思います。

ぜひ、期間中に見に入らしてください。

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