おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2020.03.28column

今日届いた二つの贈物

今日は、素敵な贈物が重なった佳い日。

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最初に届いたのは、3月5日に集英社から発行されたばかりの本。一般社団法人日本動画協会『アニメNEXT_100 』プロジェクト事務局さんからです。同封されていた植野淳子事務局長さんからの手紙によれば、2017年「国産アニメ誕生100年」に先駆けて、2016年の段階から着手され、4年余りの時間を費やして結実した労作。著者のお一人、アニメーション研究家の渡辺泰先生から「必ずお手元に届くよう」と依頼されたのだそうです。

2018年9月5日~10月14日に「アニメーション研究を牽引してきた功労者 渡辺泰展~その研究活動と功績~」をした時、「(先生共著の)『日本アニメ-ション映画史』(1977年)に続く探求書が出たら良いですね」と勝手な願いを口にしていたのですが、本を編む作業は着々と進んでいたことに。その折りに、渡辺先生が所蔵しておられる膨大な資料を、アニメーション業界に関心を持つ学生さんや若手アニメーション研究者の人々と一緒に整理・分析をされたのだそうです。

前述展覧会では、渡辺先生所蔵の多くの貴重な資料をお借りしました。前半は、渡辺先生の活動資料と海外のアニメーションという括りで、「日本に於けるディズニーの受容と伝播」をテーマに9月23日まで展示し、9月26日から始まった後半は、同じく活動資料と日本のアニメーションという括りで、「初期東映動画を中心に」をテーマに展示しました。先生の所蔵資料がまとまって展示されたのは、この時が最初でした。

几帳面にスクラップされたり、ファイルやノートに整理された資料の数々に先生の並々ならぬ熱意と、きまじめさ、誠実さがうかがわれ、唯々「凄いなぁ」と感心していました。それでも、ご覧いただいた資料はほんの一部。いったいどれくらいあるのだろうと思っていましたが、皆さんの手で整理・分類されたと知り、「良かったなぁ」と思います。

ずっとアニメーションのことで分からないことがあれば、渡辺先生に頼っていましたが、いつまでも頼りないことでは申し訳がないので、お送り頂いたお心に感謝しながらページを繰り、日本のアニメーション黎明期がどのようであったのかを学ばせて頂きます。ありがとうございました!!!!!

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さて、もう一つは、シネマプランナーズを運営する寺井隆敏さんと岡本拓郎さんから届いた組立式おもちゃの映写機。お二人とも大阪芸大映像学科の卒業生でV95。「時間かけて楽しめそうなものを」と選んでくださいました。手先が超器用だった(経年劣化。証拠に指に絆創膏)ので、組立ては得意な世界(のはず)。完成したらミュージアムに飾ります‼ 

寺井さん、岡本さん、お心遣いに感謝です!!!!!

 

 

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