おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2020.06.18column

久里洋二先生から、疫病退散「アマビエ」のカードが届きました‼

久里洋二先生アマビエ梅雨空の中、郵便屋さんが葉書を1枚届けてくれました。一瞬見て「あっ、来た‼」と大きな声を上げたので、郵便屋さんはびっくりして、立ち止まり。「これ、有名な久里洋二先生が描かれたアマビエの絵ですよ。ほら、昔日本テレビの深夜番組として有名な「11PM」あったでしょう。その番組で、ちょっとエッチでナンセンスなアニメーションを見せてくれていた人。若いから知らないかな?」と早口でしゃべり続けたので、面食らった風でしたが、「11PM」の固有名詞はご存じだったみたい。で「おめでとうございます!良かったですね」と自分のことのように喜んでくださいました。何てったって、日本のアートアニメーションのパイオニアですから‼

もっと説明の仕方があったのかもしれませんが、久里先生と言えば「11PM」という印象が余りに強くて。大人の世界を、そっと覗いてみる、そんな番組でした。今ネットで調べたら、何と18年間に亘って、毎週1本の新作アニメーションを制作し「久里洋二のミニミニアニメーション」として放送されていたのだそうです。旭日小授章のほか、2012年ザグレブ国際アニメーションフェスティバルで特別功労賞も受賞されています。

毎日の様にFacebookでエロスとナンセンスを盛り込んだシニカルな話題を書いておられて、拝見するのが楽しみなお一人です。その先生が5月19日「漫画でアマビエカードを作りました。みんなに送ってあげようかな」と書かれたので、早速お願いしました。随分たくさんの人が希望されたようです。一枚一枚先生の自筆で希望者に送っておられるので、大変な作業だったでしょう。末端の私にも送ってくださったこと本当に嬉しいです。

早速額に入れて飾りました。これでCOVID-19も怖くない!!!!!御利益間違いなし。以前イエール大学の大学院生が来て、「日本のアニメーションを研究していて、久里洋二さんに興味がある」とのことでしたので、メールでお繋ぎしたことがありましたが、その後、どうなったのかしら?今頃知ったのですが、NHKの「ひょっこりひょうたん島」のオープニングのアニメーションも久里先生だったのですね。

そういえば、広島アニメーションフェスティバルの時に、ワークショップをされていたアニメーション作家秋山好正さんの求めに応じて、驚き盤に書かれた作品が何枚かあります。

 IMG_20200619_0001

如何にも久里先生らしい作品ですね。書かれている様子を見たことがないのですが、きっとポップコーンのようにいろんなアイデアが次々浮かぶのでしょう。Facebookでつながることができて、こんな幸運に恵まれました。

ところで、疫病除けとされる妖怪「アマビエ」について、6月10日付け京都新聞に、妖怪研究の第一人者で国際日本文化研究センター名誉教授の小松和彦さんの話が載っていました。甘エビと勘違いしそうな「アマビエ」ですが、登場する資料は京都大学付属図書館所蔵の江戸時代瓦版の1例しかないのだそうです。その瓦版の内容は、弘化3(1846)年肥後国(熊本県)の海から毎晩光り物が出るので、役人が行ってみると海中から姿を現し、「私は海中に住むアマビエというものだ。今から6年間、諸国は豊作になる。ただし、病がはやる。すぐにでも私の姿を写して人々に見せなさい」と告げたといいます。その姿は、3本足をしている魚のような絵。

同様に海から現れ、同じようなことを告げた「アマビコ」がいて、こちらの方が記録が多く、研究者の間では、「アマビエ」は「アマビコ」が訛ったものだと考えられているそうです。湯本豪一記念日本妖怪博物館所蔵の明治期に描かれた「尼彦」の図は、猿のような顔をして毛で覆われている3本足のダルマさんのような絵です。

Facebookでつながっていて、手先が器用な知り合いには、幾人もの人が「アマビエ」を造形しています。絵で見比べても「アマビコ」より可愛いですしね。根っから不器用な私はとうていそういう真似ができないので、久里先生の「みんなに送ってあげようかな」という書き込みに、即座に飛びつきました。

江戸時代末期にも外国船来航やコレラの流行があって、こうした予言獣の流行があり、瓦版という絵入りメディアによって一気に広がったそうです。こうした予言獣がもてはやされるのは、世の中が大きな不安に満ちているとき。科学が発達した現代ですから、世界中の英知を結集して、ワクチン開発を急いで貰い、予言獣が早く引っ込む様になって欲しいです。

まぁ、当館には久里先生が描いてくださった心強い疫病除け「アマビエ」様が守ってくださるのですから、どうぞ、皆様、怖がらずに遊びにいらしてくださいね。

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