おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2015.12.06column

映画探偵の映画たち

昨日は、仙台、静岡からのお客様から始まり、暗くなるまでお客様が途切れず賑やかでした。仙台からのお客様は、近所にある町家を活かしたアートホテルさんのご紹介で足を運んでいただきました。地域で連携するって重要ですね。静岡からのお客様は、刊行されたばかりの『映画探偵~失われた戦前日本映画を探して』(河出書房新社)を読んで興味を持ち、映画好きの奥様と一緒にご来館いただきました。この新刊本の著者・高槻真樹さんは、当会の会員でもあります。

 

丁度、東京のラピュタ阿佐ヶ谷℡03-3336-5440から、12月20日~2016年2月27日に開催されるイベントのチラシが届いたので、その紹介も兼ねて。

スキャン_20151206 (2)

 チラシに載っているのは、伊藤大輔監督の『一殺多生剣』(1929年、市川右太衛門プロ)。消滅一歩手前の状態だったフィルムを、2012年に連れ合いが修復しました。スキャン_20151206 (4)

 このチラシ右下に、高槻さんが一生懸命書かれた本の内容が短く紹介されています。今日、店番をしながらページを繰りました。出てくる探偵たちのほとんどが、常日頃耳にするお仲間たち。その中に、『何が彼女をそうさせたか』などのタイトルとともに、連れ合いの名前も載っていて、特にReel8は、「『てのひらの映画』おもちゃ映画と太田米男」として、これまで取り組んできた活動のことが紹介されています(少々面はゆいような気もしますが)。こうして、先達も含めた探偵たちにより発掘・収集・復元・保存された貴重な戦前日本映画の名作たちが、チラシに掲載された日程で、上映されます。

 

前回触れた活動写真弁士・片岡一郎さん、12月12日午後3時から当館で開催する「第5回無声映画の夕べ」に登壇いただく坂本頼光さんの活弁上映もあります。映画探偵たちの心意気と、それによって次世代に継承されることができた名作、あるいは怪作、珍作の数々を、どうぞお楽しみくださいませ。

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