おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2015.12.21column

「映画を見て、アニメ玩具を作ろう!」から

12月20日(日)午後1時、おもちゃ映画ミュージアムで「映画を見て、アニメ玩具を作ろう!」を開催しました。内容はとっても充実していると思うのに、なかなか申し込みがなくて開催直前まで、道を行く人や近くの公園で遊んでいる親子連れなどに声掛けをしたり…。でも、世の中の動きを反映してか、結構警戒されたりもして、難しいものだなぁと実感。

DSC04001 (2)最初に来てくださった親子連れ2組。ミュージアムに一番近い京都市立朱雀第一小学校の1年生。偶然同級生だったようです。15日午後に同校を訪問し、実演しながら催しの説明をしました。幸いにも対応してくださった教頭先生が「これは面白い!」と関心を示してくださいました。その後、全学年各教室にチラシを掲示していただき、関心がある児童にも配布してくださったと、参加いただいたお母様から教えていただきました。デジタル全盛の今の時代だからこそ、アナログな仕掛けによるアニメの原理を学び、楽しんでもらいたいとミュージアム開館当初より願っていますので、地域の学校が協力してくださったことは、涙が出るほど嬉しく、大きな励ましになりました。次への一歩です。

写真は、南米チリの田舎町を舞台にしたドキュメンタリー映画「100人の子供たちが列車を待っている」(1988年)を見ているところです。難しい漢字も出てくる字幕版なので、小さい子供たちが果たしてどこまで我慢してみることができるかと思って様子をみていましたが、しっかり後半部分まで見入っていました。その後、戦前の国産アニメーション特集を上映。やはりこちらのほうが楽しんでもらえたようです。DSC03998 (2)

 映画にも出てくる光学玩具「プラキシノスコープ」を手で回して楽しむ男の子。壁面の一連の静止画が、中央の鏡に映り動いて見えます。楽しそうな表情にこちらも嬉しくなります。

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 4歳の男の子はご両親と参加。スリットから覗いてみるアニメーション玩具「ゾーイトロープ」に興味津々。小さくても、きっとこの日の体験は記憶に刻まれるはず。映画の中で、初めて映画を見た子供たちも、1人1人目を輝かせながら「ゾーイトロープ」を作っていました。

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後から参加した1年生の男の子2人も一緒に、様々に絵を変えて「プラキシノスコープ」を楽しんでいます。赤い「プラキシノスコープ」はクランクを回して遊びます。大きな丸い円盤は映画にも出てくる「フェナキスティコープ」。自分たちで塗り絵して楽しめるようキットを用意しました。絵はそのままでは、回しても動いて見えませんが、鏡に映して回転させ裏側からスリットを覗くと、「あぁら、不思議」、静止画が動いて見えます。日ごろのミュージアム内でも、初めて体験した人は結構面白がります。教頭先生が「面白い」と言ってくださったのもこれです。

紙を山折し、その1枚目と2枚目に動きや表情に変化を付けた絵を描きます。1枚目の紙を鉛筆などでグルグル巻きつけ、次に伸ばすと簡単なアニメーションが楽しめます。「マジックロール」というアニメ玩具です。丸い厚紙の表に鳥の絵、裏に鳥籠の絵を書いたものを用意し、その両端についている紐を両手で引っ張り回転させると、鳥籠の中に鳥が入っているように見えます。これは、1825年にイギリスのジョン・エァトン・パリスが考案した「ソーマトロープ」という光学玩具です。同じように小さな丸い厚紙2枚に表情の異なる顔を描き、真ん中に棒の先端を挟んで固定します。その棒を回転させると表情のアニメーションに。こうした簡単な玩具は、小さな子供から大人まで楽しめる、アニメーションの原点です。

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写真は、幻灯機実演の様子。他に、フィルムを装填したおもちゃ映写機や「ニュースペーパー・ムービー・マシ―ン」のクランクを実際に回して動画を楽しんで貰う体験もしていただきました。

DSC04006一杯アニメ玩具で遊んだあと、西岡りきさん手作りの「チョコブラウニー」を食べながら、ティータイム。クルミが入っていて、とても美味しかったです。DSC04016うっかり、全員集合の写真を撮るのを忘れてしまい、また反省。他に3組の親子に参加いただきました。右端の男性が、今回企画してくださった西岡りきさん。手にしておられるのが、参加した子供たちにプレゼントしてくださった「不思議な動く絵」です。その手前にしゃがんでおられるのが、鳥取県のわらべ館から手伝いに来てくださった長嶺泉子さん。8月9日の第2回ワークショップ「光と影のおもちゃ体験!」で指導していただきました。左から3人目の「錦影絵池田組」を主宰しておられる池田光惠・大阪芸術大学教授もこうしたワークショップ経験があり、ベテラン揃いの布陣で臨みましたので、とにもかくにも5組の親子が参加してくださって安堵しました。今回の経験は、必ずや次に生かしたいと思います。

撮影してくださった㈱吉岡映像社長も含め、協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

 

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