おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2016.04.01column

古い蓄音機2台

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4月3日まで開催中の「SPレコードを観て!聴いて‼楽しもう!」で展示している中で一番古いのが、この蓄音機玩具だとわかりました。『別冊太陽~明治・大正・昭和 子ども遊び集』(平凡社、1985年3月25日号、99ぺージ)によれば、「明治末期、大阪で作られた玩具で、音が、なかなか出にくかったという」とあります。全くその通りで、微妙に曲がったつまみをグルグル回すと、「何か言ってるなぁ」程度の音がします。

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この紙箱にレコードが2枚入っていました。

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うち一枚がこのレコード。直径11.6㎝、厚さ3㎜程度。ラッパと同様にメッキが施してあります。どんな音がしたのか、はっきり確認できないのが残念と言えば残念ですが、それでも当時の子どもたちは、大喜びしたでしょうね。

DSC04897 (2)もう一台お借りしたのは、Nittoの蓄音機。各メーカーが国産で作り始めたのが昭和4、5年からだそうですので、昭和初期のものだろうと思います。自転車のペダルのようにレコードを止めるつまみがついています。

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お借りした時は動かなかったのですが、中の部品のグリスが固まっているだろうと思い、連れ合いが根気よく溶かし始めました。

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ゼンマイを巻いたまま長い間仕舞っておられたので、固まっていたのを溶かすと、地球ゴマのような部品が回転し、思わず拍手。随分シンプルな作りですね。ハンドルを回し、レコードをかけて早速楽しみましたが、ゼンマイが緩むと曲もゆっくりになり…

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大きな音で聴くときは、前の扉を開けて、そうでないときは蓋を閉めて聴き入ったのでしょう。いったいいくらしたのかわかりませんが、アサヒグラフ1935(昭和10)年5月22号によれば、コロンビア最新型蓄音機第212号(金色ブロンズ)は55円していたそうですから、これも相当高価なものだったのでしょう。例えば当時の外車一台分程度?

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丁度これを書いているときに、「動いた!」という知らせを受けた持ち主さんが来館。昭和6年生まれの嶋田さんは、「子どものときよく聴いた」と、とっても嬉しそう。蓄音機にも心があるらしく、持ち主さんの心に応えて、音もよく響くような気がします。良い瞬間に立ち会えました‼

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