2025.02.07column
当館に関連した新聞記事4つ~その2
京都新聞洛西版1月28日付けに掲載された京樂真帆子先生の寄稿文です。幾人かの執筆者が分担して執筆されている「竹の音」欄に、当館で12月28日に開催した「さよなら会」の様子を綴って下さいました。京樂先生、どうもありがとうございました!!!!!
仕事がとっても速い京樂先生が原稿を提出されたのは、おそらく「さよなら会」が終わって直ぐのことだろうと思います。「現在、引越し準備中」とありますが、もう既に2階は空っぽ。1階も大方のものは運び終えました。今日は不用品を買取りに来て下さった人が「結構広いなぁ」と第一声。初対面ではありましたが、共通の友人が二人いたことから当館の名称をご存知で、「引越し前に来たかったなぁ」と仰って下さったことが嬉しかったです。
マメにとはとても言えませんが、折を見て新拠点のことも紹介していますので、2月6日に紹介した『人が集まる、文化が集まる!まちの個性派映画館』著者の美木麻穂さんは、SNSで「趣向を凝らした場所が無くなるのは残念なことではありますが、クラファンの応援やブログの新拠点についての記事を拝見していたら、どんな場所が新たに出来上がるのか、楽しみな気持ちのほうが大きくなってきました」と書いて下さいました。多くの方の見方ではないかと思います。「10年間、壬生の町家では自分たちにできることを精一杯やってきた。よく頑張った」と、ガランとした町家内を見回して思います。
フィルムアーキビストとちぎあきらさんは「お二人のご努力の甲斐があって、オープンされたときとは格段に違う、多くの方の関心のなかで、リニューアルを迎えようとされているのでは、と思います。その分、期待も高く、ご負担を感じられていのではないかとお察ししますが、いつでもフラッと立ち寄って、映画のおしゃべりができる場であり続けてほしいと願っています」と私どもの心情を思いやって書いて下さいました。
幾度も書いていることですが、引越しは10年の賃貸契約が満期になり、年単位の延長は許されず、新規10年での契約を交わして今の町家で、値上げされる家賃を支払い続けることの難しさを考えて下した決断です。大量のコレクションや荷物をどうするかが最大の問題でした。そうした中で場所を提供して下さった新家主さんには感謝してもしきれないぐらいありがたく思っています。出来ることなら私どもが最終目標に掲げている産官学連携した映画博物館を設けて貰えるよう一生懸命取り組んでいくことを第一に考えています。そうした活動の中でも「映画のおしゃべりができる場であり続ける」ことは私どもの願いでもあります。どうぞ、お気軽にそうした「場」に連なってください。それを楽しみにしています。
京樂先生は「文化にお金を出さない国に、文化的な未来はないだろう」と書ききっておられます。同感です。さらに「溢れんばかりの熱き思いを持って文化を支える人がいる限り」と書き連ねておられますが、私どもは十分に年を取りました。いつまでも支え手でいるわけにも参りません。次世代を育成して思いを引き継げるようにしないとこの先も明るい未来は描けないなぁと思います。どうぞ、皆様、良いアイデア、人脈がおありでしたらお聞かせ下さい、ご紹介ください。一緒に映画文化を継承できる「場」づくりを進めましょう。
なお、12月28日の「さよなら会」の様子は、私もブログで書きました。あれから41日も経ったのですね。勘違いから同日にスタートしてしまったので、取り組んでいるクラウドファンディングhttps://camp-fire.jp/projects/811613/も41日。今となっては、早い目にスタートして本当に良かったと思います。そして、終了日まで残り21日になりました。サイト運営者への手数料支払いは痛いですが、この間ずっと広報できたことにもなります。クラウドファンディングのおかげで私どもの活動を知って下さった方も多くおられ、ご縁が広がりました。応援して下さった方々と新拠点でお会いできるのを、今から楽しみにしています💗
改めて、私どもの活動にご支援を頂きました皆様に、心より御礼を申し上げます。ありがとうございました‼