おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2016.06.21column

同志社国際高校放送部から「春フェス」出品作品をいただきました

19日二人の女子高生が来館。一人は太田侑希さん。カメラが大好きで、1月17日にもコンクールに出品するため仲間と一緒に追加取材に来てくださいました。その時の様子は「若い人からの取材」で書きました。あれから5カ月。取材に来てくれた人の中には大学に進学して新たなスタートを切った人もおられるようですが 、19日に来館してくださったもう一人の女子高生、村田風佳さんのように今年入部したばかりの新人の方もおられます。今年3月21日に立命館高校を会場に開催された「第9回春の高校放送フェスティバルin Kyoto」の放送作品コンテストでは、高い評価を得つつも残念ながら受賞できなかったそうですが、その作品を収録したDVDをプレゼントしていただきました。そして今日、顧問の戸田先生から頂いたメールによれば、太田さんと村田さんがたいへん頑張ったラジオドラマ作品は京都府大会で1位に輝き、私どものミュージアムを題材にしようと最初に提案してくださった妹尾梨紗子さんもアナウンス部門で1位を受賞されたそうです。先生は「賞に至ったのは、おもちゃ映画ミュージアムを題材とした作品制作の過程が大きく関与しているとみんなが思っている」と綴ってくださっています。涙が出そうなくらい嬉しい言葉です。

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19日、先に来館いただいた永岡さんと一緒に早速拝見しました。彼も「上手く作られている‼」と絶賛。手書きのキネトスコープの絵が添えられてあったり、戦前のアニメーションが戦意高揚に使われた歴史に触れたり、ナイトレート→アセテート→ポリエステルと世代交代するフィルムの歴史も解説するほか、なぜ古いフィルムを発掘し、それを後世に残すためにフィルムで残すことが大切なのかという館長の思いなど要点をもれなくコンパクトにまとめて、とてもわかりやすく作ってありました。

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常日頃、なかなか二人で運営するには手が回らず、館の紹介映像もできないままになっていますが、これからは先に紹介した同志社大学生の船戸麻衣さんが作ってくださった英語版紹介映像と共に、彼女ら高校生が作ってくれたこの紹介映像を、折りに触れ来館いただいた皆様にご覧いただこうと思います。とりわけ、7月見学予定の中国の高校生の団体、8月のアメリカの大学生の団体に同じ世代の人たちの作品としてご覧いただきます。こうして若い人がミュージアムに関心を持ち、応援してくださることがとても嬉しいし、頼もしくもあります。ありがたいことだと感謝しています。

永岡さんの手土産「茣蓙候」をいただきながらおしゃべりしました。永岡さんが寺山修司さんの「青年よ書を捨てよ、町へ出よう」の言葉を紹介すると、太田侑希さんが、すかざず「最近の子なら携帯ですね」と返します。寺山修司さんが生涯を通じてこだわった「出会いのスローガン」は、ミュージアムにいてもいつも実感することです。この日もまさしくそう。前回のブログで、記者の人の「京一会館などが一つの『教室』であった時代は終わろうとしていた」の結びの文言を紹介しました。映画館に足を運ぶ人も少なくなり、個々人がネットを介して、あるいはレンタルビデオを介して観ることが増えました。でも、こうして「場」に集い、世代を超えて交流する中から学ぶことも多いと思います。そうした「場」になれるよう彼女たちの応援も力にしながら、これからも頑張っていきたいと思います。

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