おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2025.07.15column

お知恵を拝借して、おもちゃ映画のタイトルが判明‼

前回ブログで「寄贈いただいたおもちゃ映画4本のうちの1本、時代劇のタイトルを知りたいので、どなたか教えて欲しい」と書きました。

今朝になってfacebookとXで「お知恵を拝借したい」と呼び掛けたところ、早速ふじもとなおきさんから、「清瀬英次郎監督『落花剣光録』日活・1928~1929(一、二、終篇)の沢田清の役名が指方龍之亟(龍之丞)。このサイトの着物の柄が似ていませんか?」と書き込みがありました。

今日は一日出かけていたので、帰宅後教えてもらったサイトを見たところ、

この広告が載っていました。一目見て、この絵に似ているなぁと思いましたが、何しろおもちゃ映画なので1分半ほどの長さしかありません。左下の絵の若侍の着物は胸の辺りの模様が似ていますし、縦縞の袴も似ていますが、袂の部分がはっきりわかるシーンがなくて。字幕に「龍之丞」、「僧籍のものに姿をかりては居れど」「北殿 お銀の方を狙う」とあり、こちらの情報https://www.nikkatsu.com/movie/12723.html『落花剣光録 終篇』(1929年、日活)と合います。この作品で間違いないと思います。日活太秦撮影所で1928年から1929年に作られた三部作の終篇。三上於莬吉原作、清瀬英次(治)郎監督、渡会六蔵撮影で、一部は64分、二部は89分、終篇は55分の作品でした。

若いお侍は澤田清、彼に語りかけている男「虚無僧・月愁」は尾上華丈、そしてこの女優さんは、常盤操子さんかしら?それとも、桜井京子さん?澤蘭子さん?そして、検索していて気付きましたが、「小僧・三慶」役として中村英雄が出ていました。

左が小僧さん「三慶」役の中村英雄です。おもちゃ映画には映っていませんが、11月に上映する『僕らの弟』(1933年)で主演の高瀬房一少年役を演じています。

名子役として評判になりましたが、戦争に応召され、1943(昭和18)年、南方の陸軍病院で戦病死しています。彼も戦争の犠牲者でした。

当館には、『落花剣光録』と同じ清瀬英次郎監督、澤田清主演の『江戸美少年録』(1931年、日活太秦撮影所)のおもちゃ映画もあります。お茶の間で手回し映写機で楽しむには、動きの激しいちゃんばらシーンが好まれましたので、この『江戸美少年録』も激しい動きのみ。全体が分からないのが何とももどかしいところ。ともあれ、いずれ、こうした断片をご覧いただけるようにしたいと思っています。

ふじもとなおきさんには、今回もお知恵を拝借させていただき、大いに助かりました。感謝しています!!!!!

【7月21日追記】

一番最初に載せた画像の女優さんのお名前が分かりました。「お美代」役の櫻井京子さん。教えてくださったのは、この映画の原作者である三上於菟吉の研究をされている湯浅篤志さんという方です。驚いたことに、ふじもとなおきさんからもこの作品について連絡があったとのこと。全く世の中は面白いように繋がっていますね。

『日活画報』(1929年2月号)に載っていた画像もお送りくださいました。古くて笑われそうですが、「あんたのおなまえ何ァんてェの♪」が判明してスッキリしました! さっそく湯浅さんは、こちらのnoteに書いてくださっていますので、ぜひクリックしてお読みくださいませ。湯浅さん、教えてくださってありがとうございました。感謝しています!!!!!

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