おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2015.06.01column

「フィルムを捨てないで!」、映画アーキビスト続々来館

一昨日と昨日の2日間、京都造形芸術大学で日本映像学会第41回全国大会が開催され、その前後何人もの人が、当ミュージアムに足を運んで下さいました。一昨日は、偶然読売新聞記者の取材中に、国立フィルムセンター主幹・岡島尚志様が来館。記者から館への印象を尋ねられ、とっても素敵なコメントを寄せていただきました。オーソンウェルズの言葉を引用しながら「紙やインクがないと小説は書けないのに、コンテンツだけが流通して、私たちはコンテンツだけでいいと思っている。デジタル映画が流通し、今や映画がフィルムで作られていたことが忘れ去られようとしている。フィルムには重さがある。35㍉フィルムなら、20分間で缶入り5㌔の重さがある。映画って触れないが、ここへ来れば触って、楽しむことができる。本当に文化的なことは、ここにある。ずっと居たい場所だ」と。

ご自宅は、千葉の浦安。「デジタルの巨頭・東京ディズニーランドから、もうひとつ西のデジタルの巨頭・ユニバーサルスタジオへ行かずに、京都のトオイ(遠い、TOY)フィルムミュージアムに来た」と笑いを取りながらも「フィルムセンターは、フィルムを残す努力をいくらでもする」と力強く話してくださいました。岡島さまは、第12代国際フィルム・アーカイブ連盟(FIAF)会長を務められ、「フィルムを捨てないで!」と呼びかけられた方。その方針を踏襲して、私どもも活動を推進していきます。

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下の写真は、9.5㍉のパテベビーフィルムを見る様子。台湾出身でWISCONSIN大学で映像文化を研究するローラ・ジョーハン・ウェンさん、フィルムセンター客員研究員の神田麻美さん、国際交流基金アジアセンターの西川亜希さんが興味深そうに見ています。モーターの動く音が懐かしい響き。ここでなら、パテベビーのような特殊なフィルムも見ることが出きます。

いつか、パテベビーフィルム上映会もしたいです。

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