おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2015.05.02column

無声映画上映

4月25日、京都国立近代美術館で柳下美恵さんのピアノ即興伴奏付き外国無声映画を観てきました。翌26日も同様に開催。今回は、東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品の中から、小宮登美次郎さん(1897-1975)のコレクション(3プログラム)と26日に上映された鳥羽幸信さん(1916-1992)のコレクション(1プログラム)。解説を担当された板倉史明・神戸大学大学院准教授によれば、世界の映画ファンやアーキビアストから注目されてきた小宮さんは、1910年代に実際に映画館で上映されたフィルムを蒐集し、戦時中はその一部を「疎開」させて守り抜いたそうです。初期フランスの喜劇俳優マックス・ランデーの今見ても面白い作品群には、1コマごとに手彩色、フィルム全体を染料で染めたもの、化学変化で調色が施されたものなどが含まれ、当時の映画技術の様子を窺い知ることができます。

78分と長編の「さらば青春」は1918年イタリアで製作された作品。本国にもないと思われていた「幻の」と冠が付く作品ですが、小宮コレクションをもとに昨年フィルムセンターとイタリアの共同でデジタル復元されました。その成果を世界各地の無声映画祭で活躍する柳下さんの即興伴奏で楽しむことができるのは、何と贅沢な時間でしょう。会場では熱心なファンがスクリーンに熱い視線を注いでいましたが、もっと京都でも無声映画を楽しむ文化が根付いたら良いなぁと思います。

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