おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2019.05.21column

大盛会だった全編手話映画『明日のきみへ』上映と感動の手話ライブ

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5月19日(日)10時半、狭いホールをたくさんのお客様が埋めました。全編手話映画『明日のきみへ~幸せのスケジュール~』、とっきー&ほっくーによる手話ライブを見るためにお越しいただいた皆さんです。中には東京での上映をご覧になって、二度めの鑑賞の為に遥々お越しいただいた方もおられるようです。主催のドリームシップの池田めぐみさんによれば、予約でいっぱいになり心苦しくもお断りせざるを得なかった人が相次いだそうです。偶然この日は14時半から講演会を予定していたため、1回限定の上映会になってしまいました。またご要望があれば、アンコール上映などできると良いですね。たくさんの方が観たいと思ってくださった映画、これから先、日本各地でもっと、もっと上映の輪が広がりますように。

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スクリーンに向かって左から、東京からお越しのドリームシップの池田めぐみさん、この映画の立川晋輔監督、主演の奈苗さん、そして当団体役員もして下さっている谷進一さん。谷さんは聾寶手話映画『卒業~スタートライン~』の監督さんでもあり、手話がお上手なので熱い手話通訳者としてこの日も大活躍。

監督さんは、この続編も視野に入れておられるようです。主演の奈苗さんは、2015年聴覚障害者コンテスト優勝、2016年チェコ共和国で開催された世界大会にミス日本代表として出場されました。肌が抜けるような白さで見た目も美しいのですが、映画上映の間に接した彼女は、何よりとても素直で賢いと思いました。この作品での出演経験を活かして、彼女ならではの役がこれからもあるでしょうから、大いに羽ばたいて成長して欲しいと願っています。

 私はこの後のイベント準備で映画を観ることができなかったのですが、チラシに掲載された文言によれば「聴者も聾者も同じ現場で、同じ目的、目標に向かって仕事ができるという現実と、ひとつのものを一緒に作り上げていく素晴らしさをこの作品を通して感じとって欲しい」というメッセージが込められているようです。

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さて、映画が終わって、手話コンサートに。赤い帽子を被っておられるとっき―さん(歌)と青い帽子のほっくーさん(手話)のお二人は、大阪の高槻市からおいでくださいました。映画の中で歌われている『一歩一歩』と『僕が君の耳になる』の2曲を歌っておられて、この日もこの2曲を披露してくださいました。写真は、「サビの部分をみんなで歌おう」と奈苗さんが手話指導しているところ。私は、両手の人差し指をこすり合わせて「一歩ずつ」「一歩ずつ」とやるのが簡単なので覚えて、これから自分が疲れ果てて凹んだ時、自分に向かって「一歩ずつ」「一歩ずつ」とやって励まそうと思っています。

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谷監督の『卒業~スタートライン~』で主人公を演じたターカさんが会場におられたので、飛び入り参加して奈苗さんの隣で手話パフォーマンス。ターカさんは4Disabilitiesのサインパフォーマーとして活躍されていて、昨年3月3日「耳の日」に当館で谷監督の映画上映と4Disabilitiesのミニライブをした時以来の再会になりました。その時のことはこちらで書いています。

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とっきーさんの歌声がとても綺麗で、優しくて、聞いている人の心にすーっと届きます。その歌声に合わせてほっくーさんが手話で表現。二人は職場も一緒なのだそうで呼吸がピッタリ。終わり際にとっき―さんの声が感動で涙声になって、同じ職場の人から花束を貰った時は堪えきれずに涙、涙。見ているこちらも感動の連鎖。ほっくーさんは「聾唖者だから、健常者だからというのではなく、障害のあるなしに関わらず一緒に手を取りあってやっていける社会になれば良い」と仰っていましたが、それは会場にいたみんなの思いでもあるでしょう。

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関係者が勢ぞろい。居合わせたみんなの心が一つになった時間でした。

DSC09900 (3)最後に集合写真を撮ることを提案して、

DSC09902 (2)撮ったのが、こちら。みなさん、ようこそおいでくださいました。そして、心優しい時間をありがとうございました!!みんなが幸せに、ね!!!

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