おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2015.11.02column

第28回東京国際映画祭関係者ら来館

10月31日に盛会裏に閉会した第28回東京国際映画祭。その前日の30日夕方に、同映画祭に来日された審査員、監督、プロデューサーらが来館されるという夢のような出来事がありました。初めて経験する京町家での冬に備えて、懸命に窓ガラスにアクリルボードをはめるなどの冬支度に取り組む中、訪問の連絡を受けました。

とても光栄なことと、今か今かとソワソワしながら、その到着を待ちました。

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夕方5時ごろ、一行到着。早速、京町家の説明後に、おもちゃ映写機の実演をご覧いただきました。

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  その後、お茶を飲みながら、戦前の国産アニメを編集したものや、ちゃんばら時代劇をご覧いただきました。新しい作品に取り組む彼らにとって、初期映画に関する展示がどのように映ったのか、聞いてみたいところでしたが、京都文化博物館、東映京都撮影所などを見学して、歓迎パーティーに向かわれる前の最後の見学地だということもあり、少々お疲れ気味のご様子で控えました。

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 私としては、台北電影節の黄鴻端さんとお会いできたのが、とっても嬉しかったです。今年7月初め、台北映画祭に招待され、おもちゃ映画と映写機を紹介しました。現地のスタッフと、こちらから参加してくださった活弁士の大森くみこさん、講師の羽鳥隆英さん、その仲介をしてくださった中西佳代子さんのおかげで、熱烈な歓迎を受けました。映画祭直後に台湾から来館くださった大学の先生はじめ、多くの方が、映画祭を通じてミュージアムのことを知り、訪ねてくださっていることに、とても感謝しています。国境を越えて、人と人がつながる喜び。黄さんは、その道を切り開いてくださった大恩人です。

一度は台風で延期された「星空夜餐」でしたが、後日開催され、尾上松之助らのちゃんばら時代劇も上映されました。黄さんに、その時の写真も見せてもらいました。約3500人もの人がご覧になったそうです。漆黒の夜空に映し出される「目玉の松ちゃん」の雄姿にジーンと熱いものが込み上げてきました。

彼ら彼女らとの出会いに感謝しながら、映画を愛する人々の輪が、さらに広がり、豊かなものになるよう願ってやみません。幸福感で一杯になった忘れられない一日となりました。

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