おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2015.10.21column

初企画展終了

松之助展後期初めて企画した尾上松之助生誕140年記念「日本映画最初の大スター『目玉の松ちゃん』展」を18日に終えました。尾上松之助遺品保存会代表の松野吉孝さんの、人一倍熱い思いに刺激を受けて、図録も作ってみました。本当は9月16日の開始に間に合わせたかったのに、まごついて完成したのはカレンダーが10月に変わってしばらくたってから。でも、並べ始めたら来館されたほとんどの方が手にして下さっているので、ホッとしています。お忙しい先生方が、貴重な時間を割いて書いてくださったのですから、一人でも多くの方に読んでもらいたいです。一昨日来館された早稲田大学の先生ら研究者の方々により、さらに松之助研究が深まっていけば素晴らしい。「ポスターが欲しい」と言ってくださった方もおられました。他にないからだそうですが、それくらい忘れられた存在になりかけていた松之助さんです。今回のことで、もう一度人々の記憶に刻まれ、永遠に語り継がれる存在になって欲しいと願っています。

9月7日夕刊朝日新聞と京都新聞で彼の最晩年の作品「実録忠臣蔵」完全版が見つかったと報道されて以降、たくさんのメディアで取り上げていただきました。10月15日付け読売新聞京都版も写真付きで大きく報道してくださいました。20日夕方に放送されたNHK「京いちにち」を見て早速連絡してくれた人もいます。1本のフィルムの発見は、欠落していた日本映画史の穴を埋めるだけでなく、これまでの彼の演技に対する評価を変え、映画撮影技術の変化に対する気付きも教えてくれました。こうした貴重な場に立ち会うことができたことは、大きな喜びです。

18日の大江能楽堂には、全国各地からこの「実録忠臣蔵」を観に来てくださいました。今日、東京の研究者から頂いたメールに「『忠臣蔵』感動いたしました。『発掘』というだけでなく、作品としての面白さも堪能しました。能楽堂という神聖な空気が流れる場で拝見できたのもとても良かったです」と綴られていました。能楽堂の大江さんご自身もとても喜んでおられたそうです。NHKの番組でも、大江能楽堂での様子が放送され、僅かではありますが、片岡一郎さんの語りと、川嶋信子さんの薩摩琵琶の音色を聴くことができました。この番組で初めて無声映画上映の様子を垣間見た人もおられたことでしょう。興味を持たれた人が、これからファンになっていただけたら嬉しい限り。微力ですが、そのために私たちも精一杯頑張ります。

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尾上松之助保存会代表松野吉孝さんと一緒に(於:京都国際映画祭2015クロージング・パーティー)。

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